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2011年春 東三大会・1次リーグB組
成章と国府が二次トーナメントに進出
2011年春 東三大会・2次トーナメント
上位6校が春の愛知県大会に
出場と決まる
2011年春 愛知県大会
春の東海大会に「中京大中京・愛知啓成」の2校の出場決定
2011年春 東海大会
2011年春 全三河大会

第93回全国高等学校野球選手権大会愛知県予選
第一回戦 小坂井(5:4で辛勝)

 好継投で繋いだ時習館が接戦を制した。
 時習館は先発左腕の前田が2回途中までに7安打を浴び3失点すると、右技巧派の福田に交替。福田は2回2死から7回までを1安打無失点に抑えて、チームの反撃を呼び込んだ。
 打線も粘り強く攻撃。5回に2死一,二塁から4番筒井の中前打で追いつくと、6回にも2死二塁から9番江島の右前打、7回にも2死一、三塁から代打の吉倉が三塁内野安打で1点を追加した
 一方、小坂井は8回に1死二、三塁から代打佐々木の犠飛で1点差に追り、9回にも代打榊原の左越二塁打を足がかりに1死三塁の好機をつくったが、続けなかった。

【逆転の適時打を放った時習館の江島大智君】

 3対3の同点で迎えた6回表。この試合3度目の打席が回ってきた。第1打席は三塁ゴロ、第2打席は送りバントだった。
 2死二塁。「外角球を叩いて右前に運べば、貴重な勝ち越し点が入る」。
 打席に立つと外角球に狙いを絞り、待った。「来た!」。外角のスライダーを鋭く叩くと打球は一、二塁間へ。打球は二塁手の右を抜けていった。
 二塁走者の金屋君は余裕を持ってホームへ。結局、江島君のこの1打が決勝点となった。
 「チームに流れが来ているのを打席でひしひし感じていた。みんなが打たせてくれた決勝打です」と白い歯をみせた。

(左写真)6回表に勝ち越しの適時打を放つ江島君

 接戦となった豊橋市民球場での第1試合、時習館―小坂井戦は選手交代が相次ぎ、両チームあわせて30人がプレーをした。敗れた小坂井は17人を投入。2カ月前の練習で腰を痛め、控えに回っていた平尾晃希主将(3年)も9回表、三塁の守備に入った。
 8回裏、チームは佐藤耀介選手(2年)の犠飛で1点差まで追い上げた。「絶対勝てる」。そう信じて、痛みに耐えながら打球を的確にさばいた。だが、9回、味方打線は三塁まで走者を進めながら、あと1本が出なかった。
 1点差での惜敗に「紙一重の戦いだった」と近藤至彦監督。「適材適所で、選手交代をした。平尾は、いい守備をしてくれた」。しかし、「今は悔しさしか残っていません」と平尾主将。「全員で戦った。後輩たちには、小坂井の伝統を築いていってほしい」。涙ながらに望みを託した。
(注)近藤至彦監督は、時習館高校第29回(昭和52年)卒業。第58回(昭和51年・1976年)大会には捕手としてベスト8まで進出した経歴。なお、平成3〜9年時習館野球部の監督を務められた。

第二回戦 半田農(10:0で勝利)
【東愛知新聞】
時習館が攻守に上回る
 攻守に上回った時習館が快勝した。
 4対0のリードで迎えた8回、時習館は2死満塁から3連続四死球と4番筒井の走者一掃の左越二塁打で6点を追加し、試合を決めた。
 この日の時習館は多彩な攻撃。12安打を放っただけでなく、要所で盗塁3を成功させ、6回には8番安東がスクイズを決めるなど、半田農を苦しめた。
 投げては先発鈴木が5回まで無失点に抑えたほか、6回途中から継投した福田も半田農打線を1安打無失点に封じ、つけいるスキを与えなかった。

(写真右)6回表、時習館の攻撃。1死三塁で見事にスクイズを決めた8番安東
【あわや、サイクルヒット】時習館6番金屋歳三君(3年)
 対戦相手にとって「恐怖の6番」だったはずだ。
 回ってきた4打席すべてで安打を放った。うち2本は二塁打と三塁打で、先制打ありチャンスメイクあり、ホームも3回踏んだ。
 主審に1度も「ストライク」のコールをさせなかった。「主軸で神経を使ったあとは、必ず甘い球を投げてくる」。その読み通り、初球から好球必打に徹した。
 二塁打、単打、三塁打と続き、惜しかったのは8回の第4打席。打球は右翼手の頭を越え、ほぼフェンスまで。もしフェンスオーバーならサイクルヒットを達成したところだった。
 「どんな投手の球でもタイミングを合わせる自信はある。次の試合でも積極的に初球からバットを振っていく」と胸を張った。


【asahi.com】
本塁打出ればサイクルも手堅くライト前へ 時習館・金屋君
 時習館の6番金屋歳三君(3年)は、4打席すべて安打を放った。「初球から積極的に狙った」。8回、あと本塁打が出ればサイクル安打となったが、力まず右前へ。

 6回の守備でベルトが切れるアクシデントがあり、タイムをとって、ベンチにいる選手からベルトを借りて締めた。「(サイクル安打は)特に意識せず、しっかり気を引き締めました」
第三回戦 豊橋商(10:1で勝利)

【東愛知新聞】
東三河の古豪対決は時習館が快勝

 ともに昭和20年代に甲子園出場経験のある古豪同士の対決は、時習館の一方的な勝利に終わった。
 時習館は2回、2死一、二塁から8番鈴木の左越え二塁打で2点。 5回には1死二、三塁から3番高崎の中前打で2点を追加した後、4番筒井の死球をはさんで5番藤原が右越え二塁打、6番金屋が左前打を放ち、この回一挙5点を奪って勝負を決めた。
 豊橋商は7安打を放ちながらも連打は1度もなく、時習館の先発鈴木、5回から継いだ福田の前に1点を返すのがやっとだった。

【3試合で7打点・時習館の筒井大揮君】

 1、2回戦で10打数5安打4打点。時習館の頼れる4番、筒井君のバットがこの日も火を噴いた。
 この日は2回の第1打席では中越え二塁打で先制点の呼び込むと、8回には左翼席へダメ押しの3点本塁打。4打数2安打3打点と大活躍だった。
 これで14打数7安打7打点。4回戦はいよいよ中京大中京に挑む。「次も必ず」と闘志を燃やした。


【東日新聞】
 時習館は2回に二死一、二塁から8番鈴木智大の左越え2点適時打で先制。5回には2番から死球を含む4安打で5点を追加し、豊橋商を突き放した。

 その裏、豊橋商は一死一、三塁から1番、松原脩時が右越え適時打で1点を返すが反撃もここまで。時習館が8回に4番、筒井大揮の本塁打で3点を加え8回コールドで勝利した。

 林哲也監督は「守備が安定して、打線につながりがあるので調子は良いと思う。次は中京戦だが立ち上がりを注意してチャンスを狙いたい」と意気込みを話した。

(写真上)2回表、時習館の攻撃。2死一、三塁から8番鈴木の左越え二塁打で三塁から生還する5番藤原

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