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                             平成14年度(2002年)

 春季東三リーグ戦

一次リーグ(C ゾーン) 時習館 13−3 豊橋南 時習館 7−4 福江 時習館 4−3 豊川工 成章 9−6 時習館
3勝1敗で二次トーナメント進出

                           二次トーナメント
                       

■第84回選手権(平成14年・2002年)の愛知県大会 45年ぶりの“ベスト4”

 古い伝統をもつ、時習館野球は長い長い低迷が続いた。2002年夏の愛知県予選で準決勝に進出は、第39回大会(昭和32年・1957年)以来、実に45年振りのことであった。、甲子園出場に期待をもったが、準決勝で東邦高に4−1で敗退。

愛知県大会成績(準決勝敗退) . 登録選手
1回戦 時習館 8:5 安城東 1 原 桂太 3年 新城 . 10 鈴木宏征 3年 牟呂
2回戦 時習館 14:1 稲沢 2 峰野 崇 3年 鳳来 11 青山明裕 2年 豊川西部
3回戦 時習館 3:2 山田 3 高橋拓馬(主将) 3年 豊橋南部 12 原田和典 3年 豊川東部
4回戦 時習館 4:1 大同工大大同 4 岡崎 潤 3年 豊川西部 13 尾上大輔 3年 高豊
5回戦 時習館 16:2 5 石田智行 3年 章南 14 早川敏裕 3年 豊川南部
準々決勝 時習館 5:4 愛知啓成 6 鈴木健史 3年 豊岡 15 伊東 悠 3年 高豊
準決勝 東邦 4:1 時習館 7 陶山尚史 3年 五並 16 白井宏知 3年 羽田
(中京大中京) 6:4 (享栄) 8 成田 圭 3年 豊橋南部 17 大森俊明 3年 豊橋北部
決勝 (東邦) 4:2 (中京大中京) 9 池田岳人 3年 豊橋南部 18 藤原光宏 3年 一宮
学年あとの記載は「出身中学」である

    

1回戦(安城東戦)

安城東 時習館 . 時習館 . 投手 時習館 原(6回13安打)・鈴木宏(3回・2安打)
1 0 0 守備 氏名 安城東 神谷(9回・14安打)
2 0 0 5 石田 5 2 1 長打 二塁打 柴田(安)
3 0 2 7 陶山 4 1 1 三塁打 石田(時)
4 0 2 1・9 4 1 0 本塁打
5 4 0 8 成田 4 3 1 .
6 0 0 8 白井 0 0 0 時習館 36 14 8 6 5 4 1 1 3 10
7 0 1 3 高橋 4 0 0 安城東 37 15 5 3 5 1 3 1 1 11
8 0 0 2 峰野 2 1 1 時習館、継投逃げ切り

 時習館が原と鈴木宏の継投で逃げ切った。
 時習館は同点の7回、2死二塁で峰野が適時打を放って勝ち越した。
 4点先行された安城東は5回、柴田の2点適時打を含む6安打を集め、いったんは同点に追い付いた。

継投策決まり、時習館が勝利

 時習館が打力と継投で安城東の追撃を振り切った。
 4点先制の時習館は五回、安城東の適時打3本で同点に追いつかれた。しかし、七回、峰野の中前適時打で勝ち越し、九回にも3点を追加。原、鈴木宏の継投策も奏功し、逆転のすきを与えなかった。
 安城東は安打数で時習館を上回ったものの、最終回に1点を加えた時点で力尽きた。
9 1 3 9 池田 4 1 0
5 8 1 鈴木宏 0 0 1
. 4 岡崎 5 3 2
6 鈴木健 4 2 1
5回裏、安城東2死2・3塁、安藤の内野安打で、2塁走者柴田は
本塁をつくがタッチアウト。捕手は峰野

2回戦(稲沢戦)

時習館 稲沢 . 時習館 . 投手 稲沢 杉原(4回・15安打)
1 7 0 守備 氏名 時習館 青山(4回5安打)・原(1回・0安打)
2 4 0 5 石田 3 3 3 長打 二塁打 祖父江(稲)、石田2・鈴木健・池田(時)
3 0 1 5 尾上 1 0 0 三塁打 鈴木宏(時)
4 3 0 7 陶山 3 0 0 本塁打 成田(時)
5 X 0 7 伊東 1 0 0 .
6 . . 3 高橋 3 2 1 時習館 26 15 11 4 2 2 3 0 2 4
7 . . PH・3 原田 1 0 0 稲沢 18 5 1 2 1 2 0 2 0 5
8 . . 8 成田 2 2 2  時習館が序盤から打線を爆発させ、一気に試合を決めた。
1回、成田の2点本塁打を含む8安打で7点、2回には石田が2点適時打を放つなど4点を挙げた。
 稲沢は3回、2死満塁で祖父江が適時打を放ち1点を返した。


時習館が大量得点

 実力で上回る時習館が大量得点で圧勝した。初回、先頭打者石田の中越え二塁打を手始めに、成田のランニングホ
ームランなどで打者一巡の猛攻。一気に7点を奪った。その後も打力で圧倒し、余裕の試合運びだった。
 稲沢ば三回、祖父江の中前適時打で1点を奪い、その裏には相手主軸を凡退に抑えるなど意地は見せた。
9 . . PR・8 白井 1 0 0
14 1 2 峰野 2 1 0
. 2 藤原 0 0 0
9 池田 3 2 1
9 大森 0 0 0
4 岡崎 3 2 0
4 早川 0 0 0
1 青山 1 1 1
PH 鈴木宏 1 1 2
1 0 0 0
6 鈴木健 2 1 1

3回戦(山田戦)

時習館 山田 . 時習館 . 投手 山田 安田(8回・6安打)
1 0 1 守備 氏名 時習館 原(9回・8安打)
2 0 0 5 石田 4 1 2 長打 二塁打 永田(山)
3 0 0 7 陶山 4 2 1 三塁打 石田(時)
4 0 0 3 高橋 3 1 0 本塁打
5 3 1 8 成田 4 1 0 .
6 0 0 1 3 0 0 山田 34 8 1 2 2 4 0 1 1 11
7 0 0 2 峰野 3 1 0 時習館 28 6 3 4 3 1 0 4 1 5
8 0 0 9 池田 2 0 0  時習館が1点差を守りきり、接戦を制した。2点を先行された時習館は5回、2死一、二塁で石田が左中間を破る三塁打を放ち同点。陶山の適時打で勝ち越した。
 山田は5回、内野安打で1点を挙げるなど前半は有利に試合を進めた。

1点差を守り切り時習館が山田下す

 1点差を守り抜いた時習館が逃げ切った。
 初回、失策で1点を失い、五回にも1点を許したが、その裏、四球で2人が出塁したのを足掛かりに、石田の左中間越え
三塁打で一気に同点。さらに陶山の内野安打で逆転を果たした。主戦原も直球勝負で力投し、後半は無失点に抑えた。
 山田は、八回に二死満塁の好機をつくったものの、原を打ち崩せなかった。
9 X 0 4 岡崎 3 0 0
3 2 6 鈴木健 2 0 0
4回裏、1死1・3塁で原がスクイズ。
3塁走者陶山は本塁を狙うがタッチアウト

4回戦(大同工大大同戦)

大同 時習館 . 時習館 . 投手 時習館 原(9回11安打)
1 0 1 守備 氏名 大同 高田(9回・4安打)
2 1 0 5 石田 4 1 0 長打 二塁打 原(時)、高田・西浦・平良(大同)
3 0 0 7 陶山 0 0 1 三塁打 石田(時)
4 0 0 3 高橋 3 0 0 本塁打
5 0 1 8 成田 4 1 0 .
6 0 0 1 3 1 1 時習館 25 4 3 6 6 6 1 0 0 6
7 0 0 2 峰野 3 0 0 大同工大大同 35 11 1 0 0 3 0 0 0 10
8 0 1 9 池田 3 0 0 好機確実に生かし時習館が接戦制す

 好機を確実に点に結び付けた時習館が接戦を制した。
 時習館は初回、2四球などで一死満塁とし、原の左犠飛で先制。ニ回に同点にされたが、五回に相手投手の暴投で勝ち越し点を挙げ、八、九回にも1点ずつを加えた。
 大同工大大同は二回に高田の適時二塁打で一度は同点にするなど、時習館を上回る11安打を放ちながら、時習館・原の要所を締める投球にかわされた。

小刻みに得点、時習逃げ切る

 時習館は4安打4得点。大同の守りのミスにつけ込んで得点を重ぬて逃げ切った。
 時習館は同点で迎えた五回一死一、二塁から陶山が確実にバントを決め、二死二、三塁。大同の守りにプレッシャーをかけ、暴投で1点を勝ち越し。
 八回には無死三塁から、陶山が捕邪飛に倒れたが、本塁カバーを怠った大同のミスに乗じて石田が生還。2点差とした。さらに九回にも、岡崎のスクイズで1点を加え、粘る大同を突き放した。
 この日の時習館は、守りでも冷静なプレーが目立った。四回には一死三塁のベンチで、原が牽制で三塁走者を刺すファインプレー。
 先発原は、大同に11安打を打たれながらも、カーブを有効に使い、粘り強い投球で1失点に抑えた。
9 0 1 4 岡崎 3 1 1
1 4 6 鈴木健 2 0 0
9回時習館、1死2、3塁で岡崎が
スクイズを決め1点を追加

役割きっちり職人の技”(時習館・陶山選手)
 時習館の二番打者、陶山尚史君(三年)は、きっちり自分の仕事をこなし、五回戦進出の原動力となった。
 五回一死一、二塁で送りバントを確実に決めた。結果的に大同の高田の暴投を誘い、時習館の勝ち越し点のきっかけをつくった。
 「前の打者がストレートの四球。高田投手は、初球は必ず直球でストライクを取りにくる」と読んだ。予想通りの球が来て、イメージ通りに一塁線にあっさりとバントを決めた。
 陶山君は「僕には長打力がない。それならバント職人になろう」と決意。練習に励み夏の大会を迎えた。
 藤城監督は「陶山のバントは確実。走者を三塁に進めるときでも、安心してサインが出せる」と信頼を寄せる。
 試合後、陶山君は「本当は打ちたい気持ちがあります。でもそれでは、チームの勝利に貢献できない。これからも自分の仕事を確実にこなして頑張りたい」と意気込んでいた。
きっちりバントを決め、勝利
に貢献した時習館の陶山君

5回戦(滝戦)

時習館 . 時習館 . 投手 時習館 原(6回4安打)
1 2 4 守備 氏名 阿部(4・2/3回・13安打),山本(1/3回・2安打),松山(1回・0安打)
2 0 2 5 石田 5 3 4 長打 二塁打 蜂野・鈴木健・石田(時)、山本(滝)
3 0 3 7 陶山 4 2 1 三塁打 石田(時)
4 0 0 3 高橋 4 1 1 本塁打
5 0 2 8 成田 5 1 0 .
6 0 5 1 4 1 0 時習館 34 15 12 2 1 5 5 0 1 6
7 . . 2 峰野 3 2 3 21 4 2 1 2 0 0 7 0 3
8 . . 9 池田 3 2 2 15安打で16点、時習館が快勝
 
 時習館が先発全員の計15安打で16得点と滝を圧倒した。時習館は一回、二死満塁から峰野が中越えに走者一掃の二塁打。続く池田の中前打で峰野も生還してこの回計4得点として主導権を握り、以後も着々と加点した。
 敵失を誘った巧みな犠打も大量点につながった。
 滝は一回、山本の二塁打ですかさず2点を返して打撃戦に持ち込むかと思われたが、その後は時習館の主戦 原の球威に押されて好機をつくれなかった。

時習館 15安打で16点

 先発会員の15安打で16点を奪った時習館が大勝した。滝は7失策と守備の乱れで自減した。
 時習館は1回、石田の左前打を足がかりに一死満塁とし、峰野の走者一掃の中越え二塁打などで4点を先制。
 6回にはバント処理を焦り、失策を重ねた滝の乱れをつき、1安打で5点を挙げた。
 先行された滝は1回、連続四球で2死一、二塁とし、山本の二塁打で2点を返して反撃した。しかし、2回以降、立ち直った原の力投の前に、二塁を踏むことができなかった。
9 . . 4 岡崎 3 2 0
2 16 6 鈴木健 3 1 1
6回表義時習館無死一、三塁、池田が
スクイズを決め、三塁走者原が生還



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