第80回選手権大会(平成10年・1998年)の東愛知大会
愛知大会は2代表制に
記念大会のために今夏に限って加盟校が百六十校を超える地区は2代表制となった。
愛知は東愛知(三河・知多)八十三校、西愛知(尾張)九十四校の両大会で覇者を争うことになった。
愛知大会を二分して東大会は、七月十二日から豊橋、岡崎、刈谷、半田、豊田の五球場で開催された。
時習館は、二回戦、三回戦と快勝して四回戦まで進んだが大府に大敗してしまった。
一回戦 不戦勝
二回戦 七月十九日 豊田市民球場
刈谷工010010020−4
時習館10104002x−8
〔朝日〕刈谷工は三回一死一、三塁でスクイズを見破られ、三塁走者が三本間に挟まれアウト。相手守備の乱れで同点とした五回にもスクイズ失敗で、勝ち越しの機会を生かせず流れを引き寄せられなかった。
時習館は五回、二死からの得点機に鮫島大輔、高橋延充の適時打などで4点を挙げ、刈谷工を突き放した。
三回戦 七月二十二日 豊田市民球場
時習館000340100−6
豊橋南000001000−1
〔朝日〕時習館は五回、相手守備の乱れでつかんだ好機に中田雄太、小林佳照の二塁打などで4点、七回には本田が左翼フェンス直撃の二塁打で加点し、4回戦進出を決めた。 豊橋南は六回、河合秀の二塁打で1点返したが、時習館の二年生投手・中田雄太、継投した一年生投手・本田に抑えられ、九回の無死満塁の好機も逃がした。
四回戦 七月二十三日 豊田市民球場
時習館0000100−1
大 府005401X−10
(七回コールドゲーム)
【メンバー】 6権田敦英 5古市喬干 38林泰盛 81中田雄太 13加藤真彦 7鮫島大輔 (7)
森田茂人 9高橋延充 4小林佳照 2柴田俊輔 PH市川尚巳
大府、打線つながり快勝
〔朝日〕大府は一、二回、走者を二塁まで進めるがかえせず、不安な発進。三回一死一、二塁、豊田の二塁打で先制。二死から崎尾、鈴木、松岡の連続安打も出て、この回に一挙5点。四回にも3本の二塁打で4点を挙げ、試合を決めた。
時習館は四、七回を除き走者を出すが一本が出ず、五回に高橋延充の二塁打、重盗で1点をかえすのがやっと。危機に失策も出たが、2併殺を決めるなど鍛えられた守りの一端をみせた。
愛知は二代表
東愛知大会は、豊田大谷が大府を5−0で敗り、昨年に続いて出場した。
西愛知大会は、大乱戦の末、愛工大名電が東邦を16−13で敗り出場した。
全国大会は松坂大輔投手の横浜高校が優勝した。
★第80回選手権大会(平成10年・1998年)”時習”の校旗 甲子園を行進
80回連続出場の表彰状 林泰盛主将が開会式に堂々の入場行進
時習館野球部は、1915年の第1回大会から欠かさず
地方大会に連続80回出場している。そこで、同様に連続80回出場を果たしている全国15校(愛知県では、時習館と旧愛知一中の旭丘高の2校)とともに第80回全国高校野球選手権大会の開会式に、主将が招待されることになった。3年生の
林泰盛 前主将が校旗を持って参加し、出場55校代表校に先立って入場行進した。
第1回〜第80回・予選皆勤校 |
行進順序 |
校名 |
県名 |
夏出場回数 |
旧校名 |
1 |
松江北 |
島根 |
2 |
旧・松江中、松江一、松江 |
2 |
大 社 |
島根 |
8 |
旧・杵築中、大社中、大社一 |
3 |
米子東 |
鳥取 |
13 |
旧・米子中、米子一 |
4 |
鳥取西 |
鳥取 |
21 |
旧・鳥取中、鳥取一中、鳥取一 |
5 |
桐 蔭 |
和歌山 |
20 |
旧・和歌山中 |
6 |
兵 庫 |
兵庫 |
1 |
旧・神戸二中、神戸二 |
7 |
神 戸 |
兵庫 |
4 |
旧・神戸一中、神戸一 |
8 |
関西学院 |
兵庫 |
6 |
- |
9 |
市 岡 |
大阪 |
10 |
旧・市岡中 |
10 |
同志社 |
京都 |
2 |
旧・同志社中 |
11 |
山 城 |
京都 |
3 |
旧・京都五中、京都三中 |
12 |
西京商 |
京都 |
3 |
旧・京都一商、西京 |
13 |
岐 阜 |
岐阜 |
3 |
旧・岐阜中、岐阜一中、岐阜一 |
14 |
時習館 |
愛知 |
1 |
旧・愛知四中、豊橋中、豊橋 |
15 |
旭 丘 |
愛知 |
8 |
旧・愛知一中、愛知一 |
林泰盛主将談
「夢のまた夢の甲子園を行進できてうれしい。でもみんなと一緒に行進したかった」
『時習』の校旗、甲子園出場の話題を呼ぶ
時習館同窓会関西支部からの便り(平成12年4月)
平成11年度の関西支部総会を5月23日、・・(途中省略)・・京都ホテルで開催しました。
話題を呼んだのが、『時習』校旗の甲子園出場です。昨年夏の高校野球は80周年記念大会でした。何と、『時習』の大旗が堂々と入場してくるではありませんか。テレビで見た同窓も多く、まさかと驚かれたことでしょう。でもほんとの話です。
母校の先生から解説がありました。80年間大会連続参加の皆勤賞 15校の一校だそうです。関西はなんといっても甲子園、母校の健闘を祈ってやみません。・・(以下省略)・・
◆
或るホ−ムペ−ジ掲載の記事
開会式に、とても興味深い趣向がありました。出場校の入場に先立って、全80回の大会の地方大会に皆勤で参加してきた15校の主将が行進したのです。先導は第1回大会優勝の
京都二中の後継校、鳥羽高校の主将・藤森君。(この後、始球式も務めました) 神戸高(神戸一中)、兵庫高(神戸二中)、旭丘高(愛知一中)……進学校化などで、全国大会に出てくるチャンスは限りなくゼロに近くなってる学校もありますけど、戦前の甲子園を沸かせた古豪、伝統は脈々と……まだやってたんですねぇ。旭丘や大阪の古豪・市岡のユニフォーム、なかなかよかった。レトロなのもそれなりにいいじゃないですか。
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