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第71〜79回 夏の愛知県大会の成績
第71回(平成1年・1989年) 第72回(平成2年・1990年) 第73回(平成3年・1991年)
1回戦 時習館 8:0 南山 1回戦 時習館 3:2 豊明 1回戦 杜若 5:2 時習館
2回戦 時習館 9:1 旭丘 2回戦 時習館 3:1 明和 .
3回戦 小坂井 6:2 時習館 3回戦 時習館 9:0 刈谷
「旭丘」との伝統の一戦を
元監督の渥美政雄先生
(80歳)もお元気に観戦
4回戦 時習館 11:4 大同
5回戦 愛知 5:4 時習館
.
第74回(平成4年・1992年) 第75回(平成5年・1993年) 第76回(平成6年・1994年)
1回戦 時習館 7:0 桜台 2回戦 時習館 3:2 国府 2回戦 時習館 4:2 名古屋大谷
2回戦 蒲郡東 3:0 時習館 3回戦 時習館 5:4 小坂井 3回戦 名市工芸 2:0 時習館
. 4回戦 天白 6:1 時習館 .
3月、渥美政雄先生逝去(83歳)
第77回(平成7年・1995年) 第78回(平成8年・1996年) 第79回(平成9年・1997年)
1回戦 時習館 3:1 岡崎 2回戦 豊田西 4:2 時習館 1回戦 時習館 11:0 一宮北
2回戦 杜若 12:1 時習館 . 2回戦 蒲郡東 5:1 時習館

       
               平成9年度(1997年)の野球部員・・・(平成10年3月写)



             第71回選手権大会(平成1年・1989年)愛知大会

 七月十六日から一七二校が参加して、ナゴヤ、熱田、瑞穂、豊橋、蒲郡、刈谷、半田、津島、一宮の九球場で開催された。
 時習館は、宿敵旭丘に勝ったものの、三回戦で小坂井に敗れた。

 一回戦 七月十七日 豊橋市民球場

       時習館 8:0 南山 (7回コールド)

 二回戦 七月二十日 豊橋市民球場

 時習館000000423−9
 旭  丘010000000−1


 時習館 終盤に地力
〔中日〕中盤まで1点を競う接戦となったが、時習館は終盤に大量点を奪い旭丘を突き放した。
 1点差を追う時習館は七回、旭丘の一年生投手前田を攻め、二死満塁から失策で同点。続く三、四番の連打で4点を奪い逆転した。時習館の主戦小泉利弘は、6安打を許したが要所をしめ旭丘打線を二回の失策絡みの1点に抑えた。

 思い出すなぁワシらの黄金時代〃伝統の一戦〃手に汗  (中日新聞七月二十一日)

 旭丘と時習館OBもハッスル
 「旭丘には負けるな」「時習舘だけにはぶざまな所を見せるなよ」―愛知県高校球史の幕を開けた旭丘と時習館。昭和二十六年以来の夏の〃伝統の一戦〃の実現だ。両校選手たちは、周りからの熱い思い入れをたっぷり受け止め、燃えてこの日を迎えた。
 夏空が広がる豊橋市民球場。奇しくも両校の応援団は、学らんに、白手袋、白いはちまきやたすきと、そっくりの正統派スタイル。旗手が掲げる校旗がはためく。否が応にも緊迫感が盛り上がった。
 地元の利で、スタンドやネット裏には、時習館OBが大挙陣取った。昭和二十一年から十年間〃時習館の黄金時代〃の監督だった渥美政雄さん(80)も、かつての教え子たちと、孫のような選手たちの好プレーに、「昔を思い出すね」としきりに拍手。〃伝統の対決〃に、こっそり仕事を抜け出してきたOBもいた。
 旭丘も、元監督の大学生平野力(二一)ら、若いOBたちが駆け付けた。
 夏の地方大会、大正四年の第一回から出場している県勢は旭丘と時習館だけ。
 愛知四中(現時習館)は第二回大会決勝で、愛知一中(現旭丘)を破り、県勢初の全国大会代表に。愛知一中も、第三回大会では全国制覇。以後七回、愛知代表に輝いた。
 しかし、栄光に彩られた〃東西の両雄〃も、私学の台頭や学校制度の変化に伴い、学業中心へ変化を余儀なくされた。
 旭丘はこの六年間、初戦止まり。時習館も五十四年のベスト8以後、低迷が続いた。
 伝統は励みになると同時に、重圧にもなる。旭丘は昨年、由緒あるユニホームを一新。心機一転を図った。
 しかし、この日旭丘の願いはかなわず。勝利の女神は、時習館にほほ笑んだ。
 「旭丘には絶対勝ちたかった。昔の対戦のことも知っていたし、最高です」
 先に点は取られたものの、後半の猛打で大勝した時習館。榊原二郎主将は、マネジャーがクレタお守りを握りしめて喜びに浸った。
 「よく頑張ったな」。岩井正雄監督の言葉に、旭丘の山田裕久主将は涙が止まらなかった。平成の球児たちは、〃今〃を精いっぱい戦った。
 戦いすんで、西日差す球場で、そっくりの両校応援団が互いに送るエールがさわやかに響きわたっていた。
 「フレーフレー時習(館)!」「ファイト、ファイト旭(丘)!」 (M)

 三回戦 七月二十二日 豊橋市民球場

  小坂井000030021−6
  時習館000000002−2

 【メンバー】 2清川光洋 4佐藤善章 3岡村行男 56榊原二郎 7高橋享嗣 8木下博水 1小泉利弘 9岡崎隆行 PH松尾洋三 6松本安雄 PH林哲也 (5)上井戸伸一

 最終回に時習館一矢
〔中日〕小坂井は五回、相手守備の乱れとバント作戦で、好投する時習館の小泉利弘を攻略。この回、敵失と2長短打で3点を奪った。終盤も疲れの見える小泉を攻めた。 時習館は小坂井の山下の内外角に散らす投球を打ちあぐんだ。最終回、2点を返したが反響もそこまで。四回、無死一塁で榊原二郎の中前に抜けようかという当たりが、エンドランがかっていたため併殺となったのが痛かった。

 愛知大会は、東邦高校が8ー0で豊田西高校を敗り出場した。
 全国大会は、帝京高校が優勝した。



            第72回選手権大会(平成2年・1990年)愛知大会

 七月十五日から一七五校が参加して熱田、一宮、津島、春日井、半田、刈谷、豊田、蒲郡、豊橋の九球場で開催された。
 時習館は、一回戦で豊明、二回戦明和ともに逆転勝ちしてから快調に五回戦まで進んだ。愛知にも必死に追い詰めたが一点差で惜敗した。

 一回戦 七月十七日 蒲郡球場

  時習館000000201−3
  豊  明100100000−2

 後半、集中打浴びる 豊明
〔朝日〕2点を先行された時習館が、後半、鮮やかな集中打で逆転した。七回一死から、松本安雄の死球を足場に、谷垣芳博の三塁強襲二塁打、長尾卓哉の左前打で2点。九回には左前安打で出塁した林哲也が、長尾卓哉の犠飛で生還した。

 二回戦 七月二十日 蒲郡球場

  時習館00000001002−3
  明  和00010000000−1
       (延長十一回)

 明和11回まで健闘
〔朝日〕時習館は延長十一回、三塁打の小林直人を清川光洋が右前安打で返して決勝点。さらに林哲也の三塁打でダメを押し、息詰まる投手戦にケリをつけた。明和もその裏、連続安打で粘ったが、後続がなかった。

 三回戦 七月二十三日 刈谷球場

  時習館0001071−9
  刈  谷0000000−0
   (七回コールドゲーム)

 刈谷、完封される
〔朝日〕五回まで接戦だったが、時習館は六回に球威が落ちた神谷を激しく攻め、林哲也の二塁打など5長短打と敵失も絡めて打者十一人を送る猛攻で一挙7点を挙げて試合を決めた。刈谷は低めいっぱいにつく小泉利弘にかわされ、前半の好機に得点できなかったのが響いた。

 四回戦 七月二十五日 熱田球場

  時習館005103002−11
  大  同002011000−4

 小刻みに返す 大同
〔朝日〕時習館は三回、一死後から5四球と2安打などで5点を先制。六回には小林直人と林哲也の二塁打を含む5安打で3点を加えた。
 大同は三回、二死一、三塁から山田が二塁打して2点。さらに五回には江部の三塁打、六回は山田の二塁打から1点ずつ返したが、時習館・小泉利弘の好投を崩せなかった。

 五回戦 七月二十六日 熱田球場

  時習館020000002−4
  愛 知 01000220x−5    本塁打 柄野

 【メンバー】 2清川光洋 6松本安雄 4林哲也 8谷垣芳博 7長尾卓哉 1小泉利弘 9松尾洋三 5上井戸伸一 3小林直人

 時習館、必死の追撃
〔朝日〕時習館は3点差で迎えた九回、無死二、三塁から小泉利弘の犠飛で1点、さらに2死から上井戸伸一が二塁打であと1点差に迫り、応援席は総立ちになってわいた。小林直人の中前打で上井戸伸一が本塁を突いたがアウト。惜しかった。愛知は柄野のソロ本塁打や、好機に西川原が二塁打してかろうじて打ち勝った。

 愛知代表は、愛工大名電が5ー4で中京高校を敗り出場した。
 全国大会は天理高校が優勝した。



             第73回選手権大会(平成3年・1991年)愛知大会

 七月十四日から、一七六校が参加して熱田、瑞穂、一宮、津島、半田、刈谷、蒲郡、豊橋、豊田、春日井、岡崎の十一球場で開催された。 時習館は、一回戦で敗退した。

 一回戦 七月十八日 豊橋市民球場

  時習館000100010−2
  杜  若00110003X−5     本塁打 吉田和弘(時)

 【メンバー】 5戸川貴夫 9新村暁弘 1長尾卓哉 7田中孝幸 8谷垣芳博 6平井高広 3小林直人 (3)山田浩喜 2吉田和弘 4鈴木至紀

   三河対決杜若に軍配、八回に決勝の3点、粘る時習館を振り切る
〔中日〕杜若が少ない好機を着実に生かし、粘る時習館を振り切った。
 杜若は同点の八回、無死満塁の好機に、伊予田の儀飛で勝ち越し。さらに栗田の2点適時打でリードを広げた。 時習館は六回にエンドラン失敗の三重殺で貴重な得点機を逸した。

 愛知代表は、東邦高校が7−0で愛工大名電をで敗り出場した。
 全国大会は大阪桐蔭高校が優勝した。 全国参加校 四、〇四六校



               第74回選手権大会(平成4年・1992年)愛知大会

 七月十二日から一七八校が参加して熱田、瑞穂、一宮、津島、半田、豊田、蒲郡、豊橋、春日井、岡崎の十球場で開催された。 時習館は、二回戦で蒲郡東に敗れた。

 一回戦 七月十八日 豊橋市民球場

  時習館0010501−7
  桜  台0000000−0
   (七回コールドゲーム)

   時習館、連打で桜台下す
〔中日〕時習館は五回に桜台の守りのミスを誘い、大量点を奪って圧勝した。
 時習館はこの回、無死満塁から横江俊治のスクイズが相手の野選を誘い、2点目。続く戸川貴夫が左前打で2点を追加。さらに二死後、田中孝幸が左前打で2点を奪った。七回には連打でダメ押しの1点。
 桜台は時習館・平井高広投手の切れの良い速球に連打が出なかった。

 二回戦 七月二十一日 豊橋市民球場

  時習館000000000−0
  蒲郡東00012000X−3

 【メンバー】 3戸川貴夫 4仲谷智宏 61平井高広 8田中孝幸 9吉見嘉隆 PH9末吉浩嗣 2高橋尚輝 7山田浩喜 5吉田憲司 1中村兼也 (6)横江俊治 PH鈴木豊浩 (6)河合孝晃

   東三河対決、蒲郡東に軍配
〔中日〕東三河勢同士の激突は、機動力を生かした蒲郡東が時習館を退けた。
 蒲郡東は四回一死から、四死球の壁谷泰、壁谷和が重盗に成功。続く牧原がスクイズを決め、無安打で先制した。五回は二死一、二塁の好機に壁谷泰、横田の連続適時打で追加点を奪った。
 時習館は、二回に二死二、三塁の先制機をつかむなど6安打を放ったが、蒲郡東・小島に要所を抑えられた。

 愛知代表は、東邦高校が15−5で中京高校を敗り出場した。
 全国大会は西日本短大付属が優勝。



              第75回選手権大会(平成5年・1993年)愛知大会

 七月十日から一八一校が参加して前年と同じ十球場で開催された。
 時習館は、国府、小坂井と地元チームを一点差で敗り四回戦まで進んだが、天白に後半集中打を浴びて敗れた。

 一回戦 不戦勝

 二回戦 七月二十一日 豊橋市民球場

  国  府000200000 −2
  時習館001001001X−3

   時習館、サヨナラ、国府に惜しい8回の逸機
〔中日〕1点を争う展開は、時習館が国府にサヨナラ勝ちした。六回に太田浩城のスクイズで同点に追いついた時習館は九回、一死から辻田正憲が左前打。太田浩城の犠打で二死二塁とした後、続く今泉延之が左中間を破り、決着を付けた。国府は時習館を上回る10安打を放ちながら、わずか2点。八回無死満塁の好機も、原瀬真一の好守でスクイズを二度阻まれた。

 三回戦 七月二十三日 豊橋市民球場

  小坂井201100000−4
  時習館20011100X−5

   百周年…期待高まる
〔中日〕時習館は、初戦完投の原瀬真一が一回に四球を連発し、2点適時打を浴びる誤算。
 しかし二回から登板した二番手杉本光が粘りの投球をみせ、これに打棒も奮起した。
 2試合連続の1点勝ちに、近藤至彦監督は「今日も厳しかったが、みんな頑張った。杉本光は長いイニングをよく投げた」。ことし創立百周年を迎えて、上位を期待する声は例年にも増して大きい。「一戦一戦全力でぶつかるだけ」と力強く結んだ。

 四回戦 七月二十五日 熱田球場

  時習館100000000−1
  天  白00100032X−6

 【メンバー】 4今泉延之 6横江英治 5吉田安孝 2金子尚弘 9金子雅也 3西村友良 (3)大場淳一 8横江俊治 PH三宅洋彰 (8)太田浩城 1原瀬真一 (1)杉本光 7辻田正憲

   天白が七回集中打
〔中日〕天白が七回に集中打で試合を決め、時習館を下した。
 同点で迎えたこの回、天白は一死二塁から、秦が中前に弾き返して勝ち越し。二死後、鈴木の右前打で一、三塁とし、村田が右越え三塁打を放って秦、鈴木を迎え入れ、計3点を挙げた。八回にも敵失とスクイズで2点を追加。ダメを押した。
 時習館は一回、二死一、三塁から鮮やかな重盗で先制したが、二回以降抑えられた。

 愛知代表は、享栄高校が3−0で豊田西高校を敗り出場した。
 全国大会は育英高校が優勝。



              第76回選手権大会(平成6年・1994年)愛知大会

 七月九日から一八一校が参加して熱田、瑞穂、春日井、津島、半田、一宮、豊田、刈谷、豊橋、岡崎の十球場で開催された。
 時習館は、三回戦で名市工芸に零敗を喫した。

 一回戦 不戦勝

 二回戦 七月二十一日 熱田球場

  時習館   300000100−4
  名古屋大谷002000000−2

    時習館、逃げ切る
(中日)時習館は二回、2安打と四球の無死満塁から、平原祥全が四球を選んで先制。さらにけん制悪送球と死球押し出しで計3点を奪った。二回以降は走者を出すものの得点に結びつかなかったが、七回にスクイズで1点を加えて逃げ切った。
 名古屋大谷は三回二死満塁で内野飛球が失策となって2点を返したが、その後は好機に安打が出なかった。

 三回戦 七月二十三日 熱田球場

  時習館  000000000−0
  名市工芸00101000X−2

 【メンバー】 9金子雅也 3西村友良 6山口太輔 2平原祥全 5堀江昌範 7中村剛大 8竹内文一 1藤城賢 (1)大谷哲史 4伊藤貴昭 PH木村寛淳 (4)伊藤直亮

    名市工芸、時習館下す
(中日)名市工芸がエース山口の好投で時習館に快勝した。名市工芸は三回、二死一、二塁から山奥の中前打で先制。五回には一死一、三塁から古田が投前スクイズを決めた。山口は五回までエラーの走者1人に抑え、六、七回に満塁のピンチを背負ったが、要所をしめて完封した。

 愛知代表は、愛知高校が4−0で名古屋第一高校を敗り出場した。
 全国大会は佐賀高校が優勝した。



              第77回選手権大会(平成7年・1995年)愛知大会

 七月十五日から一八一校が参加して前年と同じ十球場で開催された。
 時習館は、一回戦岡崎に勝ったものの、二回戦で杜若に敗れた。

 一回戦 七月十六日 豊田市民球場

  時習館000100200−3
  岡  崎010000000−1

   三河古豪対決、時習館に軍配、岡崎7安打及ばず
〔中日〕東西三河の古豪同士の対戦は、好機を確実に生かした時習館に軍配が上がった。
 同点で迎えた七回、時習館は一死満塁で伊藤貴昭がスクイズ。三走美坂優に続いて二走山本剛之も生還する鮮やかな2点スクイズを決めた。 岡崎は時習館を上回る7安打を放ったが、あと1本がでなかった。

 二回戦 七月二十三日 豊田市民球場

  杜  若11302005−12
  時習館10000000−1     本塁打 森
  (八回コールドゲーム)

 【メンバー】 8新藤裕史 4伊藤貴昭 PH金沢孝軌 PR長坂亮昇 5堀江昌範 PH伊藤理 6山口太輔 2平原祥全 131大谷哲史 713美坂優 3鈴木貴仁 (7)尾崎克之 9山本剛之

  杜若が猛攻、時習館に大勝
〔中日〕昨年この大会ベスト4の杜若が、投打にわたり時習館を圧倒した。初回に森の先頭打者本塁打で先制した杜若は、八回に5長短打を集中し試合を決めた。  時習館も初回にスクイズで同点とし、七回には無死満塁と攻めたが後続を抑えられた。

 愛知代表は、享栄が3−2で愛工大名電を敗り出場した。
 全国大会は帝京高校が優勝した。



               第78回選手権大会(平成8年・1996年)愛知大会

 七月十三日から一八〇校が参加して、前年と同じ十球場で開催された。 時習館は、初戦で豊田西に敗れた。

 一回戦 不戦勝

 二回戦 七月十七日 豊橋市民球場

  豊田西202000000−4
  時習館010100000−2

 【メンバー】 4浅田陽介 8内藤優 6堀江昌範 7美坂優 3林泰盛 1山本剛之 2鈴木貴仁 5松下哲宜 9牧野成将

   豊田西が逃げ切る、時習館の反撃届かず
〔中日〕豊田西が序盤に挙げた点を守り切り、追いすがる時習館を突き放した。
 豊田西は初回、敵失で出塁した折田を、三番籾山の左翼線を破る安打で迎え入れ1点。五番中屋も左前安打を放ち、二走・籾山が生還し計2点を挙げた。三回にも四番柘植の中越え二塁打を足掛かりに、敵失とスクイズなどでさらに2点を加えた。
 時習館は4回までに2点を返したが、その後の好機に豊田西・角谷を打ち崩せなかった。

 愛知大会は、愛産大三河高校が3−0で愛知高校を敗り初出場。
 全国大会は松山高校が優勝。



            第79回選手権大会(平成9年・1997年)愛知県大会

 七月十二日から一八一校が参加して熱田、瑞穂、津島、春日井、半田、豊田、刈谷、岡崎、豊橋の九球場で開催された。
 時習館は、一回戦は一宮北にコールド勝ちしたが、二回戦で敗退した。

 一回戦 七月十九日 岡崎市民球場

  時習館210017−11
  一宮北000000−0
  (六回コールドゲーム)

〔中日〕六回に一挙7点を挙げた時習館が、一宮北にコールド勝ちした。
 時習館は初回、高沢の左前適時打と古市の本盗で2点を先制。六回には相手投手の乱れから四球で六人が出塁。高沢のスクイズと牧野の左前適時打などで7点を挙げ、試合を決めた。 一宮北は四回、二死満塁の好機を迎えたが時習館の好守に阻まれた。

 二回戦 七月二十二日 岡崎市民球場

  時習館000000100−1
  蒲郡東00120110X−5

 【メンバー】 9牧野成将 PH松野勇一 PR高橋章仁 8内藤優 54古市喬干 3林泰盛 7高沢亮 6権田敦英 2大竹暁夫 4高柳篤史 PH加藤真彦 PR小田宗史 (5) 中田雄太 1松下哲宜

〔中日〕蒲郡東の好守が、時習館の再三の反撃機を抑え込んだ。
 蒲郡東は三回、死球の押し出しで1点を先制。四回には松下と坂部の右前適時打で2点を挙げ、七回には加藤の左前適時打で1点を加えて試合を決めた。
 時習館は七回、加藤真彦が三塁打を放ち、代走小田宗史が生還して1点を挙げたが、4安打に終わった。

 愛知大会は、豊田大谷が9−5で豊橋南高校を敗り初出場。
 全国大会は智弁和歌山高校が優勝。




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