e

第62〜70回 夏の愛知県大会の成績
第62回(昭和55年・1980年) . 第63回(昭和56年・1981年) . 第64回(昭和57年・1982年)
1回戦 南陽 9:1 時習館 2回戦 小坂井 11:1 2回戦 2回戦 安城東 8:7 時習館
第65回(昭和58年・1983年) 第66回(昭和59年・1984年) 第67回(昭和60年・1985年)
2回戦 横須賀 1:0 2回戦 2回戦 時習館 22:1 犬山 2回戦 中京 5:1 時習館
. 3回戦 時習館 8:4 中村 .
4回戦 時習館 6:5 名市工芸
5回戦 愛工大名電 5:2 時習館
第68回(昭和61年・1986年) 第69回(昭和62年・1987年) 第70回(昭和63年・1988年)
1回戦 時習館 11:3 小牧工 1回戦 豊丘 7:2 時習館 1回戦 時習館 9:1 一色
2回戦 時習館 21:1 本郷 . 2回戦 国府 6:5 時習館
3回戦 時習館 9:2 春日井西 .
4回戦 豊橋東 8:1 時習館

        
           昭和55年度(1980年)の野球部員たち:前列中央豊田校長、右となり大林部長
                      後列右端三浦監督、左端長坂顧問

       
                昭和56年度(1981年)の野球部員たち・・・OBたちも

             
                  第67回大会(昭和60年・1985年) 中京戦



            第62回選手権大会(昭和55年・1980年)愛知大会

 一四五校が参加して七月十七日から、八球場で開催。豊橋での試合は新設の豊橋市民球場に変わった。 時習館は、一回戦で新興チームの南陽に敗れた。

 一回戦 七月十八日 豊橋市民球場

  南 陽 00212202−9
  時習館00000100−1
   (八回コールドゲーム)

 【メンバー】 5平松紀昌 2土屋祐司 9安藤正博 7上田道夫 8牧野誠 6清水正義 1藤村利夫 3桜井康隆 4北村隆明

  南陽、二年目で初白星、時習館をくだす
(朝日)出場二年目の新進・南陽が古豪・時習館を気迫で圧倒、コールドゲームで夏の大会初の一勝を挙げた。 制球に苦しむ藤村利夫を攻める南陽は三回、無死で中前安打の横山を岩瀬が送ったあと、渡辺の中前安打と竹田の三塁内野安打で先制。さらに時習館の失策を誘って1点を追加した。その後も攻撃の手をゆるめず積極的な攻撃で着々加点した。
 一方、時習館は六回、土屋祐司の四球と安藤正博の中前安打で無死一、三塁と攻めたが、上田道夫の三ゴロで飛び出した土屋祐司が三本間で刺されるなど、六回を除いて好機を生かしきれず、思わぬ大敗をしてしまった。

 愛知大会は、大府高校が3−0で享栄高校を敗り出場した。
 全国大会は、横浜高校が優勝。



           第63回選手権大会(昭和56年・1981年)愛知大会

 七月十七日からナゴヤ、熱田、瑞穂、一宮、半田、刈谷、蒲郡、豊橋の八球場で開催された。
 時習館は、初戦で敗退した。

 一回戦 不戦勝

 二回戦 七月二十一日 豊橋市民球場

  小坂井00104204−11
  時習館00010000−1
   (八回コールドゲーム)

 【メンバー】 2土屋祐司 4北村隆明 8伊藤信英 3渡辺秀行 161 清水正義 7堀江正樹 5前沢完一 9近藤九弥 6渡辺博 (1) 中田裕之 (6) 伊藤博之

   小坂井が圧勝
〔中日新聞〕打力に勝る小坂井が、長打13安打を時習館投手陣に浴びせて圧勝した。
 1点先行した小坂井は五回、二死三塁から小松が中前適時打で1点、続く山本の右中間二塁打で2点目。さらに2四死球と時習館内野陣の守備の乱れなどで計4点をあげ突き放した。八回には打者一巡の猛攻で4点を加え、コルード勝ちした。
 時習館は小坂井のエース家田から8安打を奪いながら後続がなく、四回野選で入れた1点だけ。

 愛知大会は名古屋電気が3−2で愛知高校を敗り出場した。
 全国大会は報徳学園が優勝。



          第64回選手権大会(昭和57年・1982年)愛知大会

 七月十七日からナゴヤ、熱田、瑞穂、豊橋、蒲郡、刈谷、半田、津島、一宮の九球場で開催。
 時習館は、ことしも初戦で敗退した。

 一回戦 不戦勝

 二回戦(七月二十日 豊橋市民球場)

  時習館0004201000 −7
  安城東0200001311X−8   (延長十回)

 【メンバー】 9近藤九弥 3壁谷喜継ぐ 4石黒英行 2伊藤信英 5前沢完一 17金田洋一 8坂田久幸 6堀部房二 PH藤井朋行 (6)竹内裕也 7山本勝巳 1中田裕之

 安城東10回サヨナラ勝ち
〔中日新聞〕安城東が時習館のミスにつけ込み、大量点をはね返し、延長十回、サヨナラ勝ちした。
 安城東は4点差のまま迎えた八回、二死一塁から伊藤が三振。時習館ナインがベンチに引き揚げた間に伊藤は振り逃げ。一塁走者・渡辺とともに生還、2点を加えた。これにくさったのか、制球力を欠いた中田裕之に安城東は攻撃の手を緩めず、この回1点を追加。九回に同点としたあと、延長十回、二死二塁から小川が左翼線に二塁打し、二塁走者宗宮を迎え入れ、サヨナラ勝ちした。
 時習館は、八回のミスから攻守の調子を崩し、無念の涙をのんだ。

 愛知大会は、中京高校が6−3で享栄高校を敗り出場した。
 全国大会は、池田高校が優勝。



            第65回選手権大会(昭和58年・1983年)愛知大会

 七月十日からナゴヤ、熱田、瑞穂、豊橋、蒲郡、刈谷、半田、津島、一宮の九球場で開催された。 時習館は、初戦横須賀に零敗に喫した。

 一回戦 不戦勝

 二回戦(七月十二日 豊橋市民球場)

  時習館0000000000 −0
  横須賀0000000001X−1  (延長十回)

 【メンバー】 4藤井朋行 6竹内裕也 8坂田久幸 9松下忠司 7金田洋一 5伊藤博之 1中田裕之 2飯田雅之 3矢野正明

   横須賀サヨナラ勝ち、延長十回 小木曽が殊勲打
〔中日〕両チーム無得点のまま迎えた延長十回、横須賀は小木曽の中前打でサヨナラ勝ち。2時間55分の熱戦にピリオドを打った。
 制球に苦しむ中田裕之投手から、九回まで15残塁と拙攻を重ねた横須賀は十回、二死後江口、山口の連続安打と四球で満塁と攻め、三番小木曽が鮮やかな決勝打を放った。 時習館は、不調の中田をバックがよくカバーしたものの三回にスクイズ失敗、九回には一死二塁から中田の左前打で二走の金田洋一が本塁ベース寸前でアウトになるなど1点を挙げられなかった。

 愛知代表は、中京高校が3−1で享栄高校を敗り出場した。
 全国大会はPL学園が優勝。



           第66回選手権大会(昭和59年・1984年)愛知大会

 七月十五日から一五九校が参加して前年と同じ九球場で開催された。
 時習館は健闘し、五回戦まで進んだが名電に惜敗した。

 一回戦 不戦勝

 二回戦 七月十九日 豊橋市民球場

  時習館110704−22
  犬  山10000−1
   (五回コールドゲーム)    本塁打 夏目英樹(時)

 時習舘、22点の大勝
(中日)時習館の打棒が爆発、犬山に圧勝した。 時習館は初回、小沢が左中間を破る三塁打。飯田雅之の中前適時打で先制、松下忠司の二塁打など4本の安打で10点を加え、試合を決めた。さらに三回には6本の長短打で7点を奪うなど、好機にたたみかける攻撃で実力の差を見せつけた。
 犬山は榊原文一郎、松下忠司両投手に要所を抑えられ、初回の1点にとどまった。

 三回戦 七月二十二日 豊橋市民球場

  時習館100000610−8
  中  村010300000−4

 時習館、7回に逆転
〔中日〕前半リードを奪われた時習舘が七回に集中打で一挙に逆転、逃げ切った。
 7回の時習館は飯田雅之、松下忠司が連続安打。犠打で送られ一死二、三塁としたあと、兵東吏の左前適時打、大久保の内野安打でまず2点。続いて田中順のスクイズで2者生還。さらに西尾元之の左翼線二塁打で2点をとり勝負を決めた。 中村は下村が2打席連続スクイズを決めるなど前半押し気味に試合を進めたが、逆転されたあとは凡退を繰り返した。

 四回戦 七月二十五日 刈谷球場

 時習館  000003010000002−6
 名市工芸101110000000001−5
        (延長十五回)

 名市工芸、痛い失策、延長15回猛反撃も及ばず
〔中日〕両校譲らず、延長十五回、名市工芸に手痛いエラーが出て、時習館が決勝戦を拾った。
 この回、時習館は先頭西尾元之が三遊間を破って出塁。飯田雅之が手堅くバンドで送り、松下忠司の中前打で一、三塁と攻めた。続く榊原文一郎の打席のとき、松下が盗塁をしたが重盗を警戒した捕手が三塁へ悪送球、さらに左翼手がそらすダブルエラーの間に2走者が生還した。
 この試合、中盤までは名市工芸のペース。初回佐藤、恩田の連続長短打で先制、以後も小刻みに得点した。しかし、時習館は六回、小沢、西尾元之の連続長打など3点を返し、八回には飯田雅之の適時打で追いついた。
 名死工芸は十五回裏、一死二、三塁から恩田の内野ゴロで1点を返し、なおも二死三塁と攻めたが、後一歩及ばなかった。

 五回戦 七月二十六日 刈谷球場

  時習館   101000000−2
  愛工大名電20001101x−5     本塁打 杉浦(愛)

 【メンバー】 8小沢 7西尾元之 2飯田雅之 1松下忠司 5榊原文一郎 9兵頭吏 6大久保 5田中順 4星野真琴 PH夏目英樹


 名電 杉浦ダメ押しソロ
時習館の健闘で好ゲームとなったが、地力に勝る愛工大名電が逃げ切った。
 2ー2の同点で迎えた五回、愛工大名電は死球で出塁の中野を二塁に置き、横井の右中間安打で勝ち越した。 さらに六回には千葉の三塁打と長坂のスクイズで1点を加え、八回は杉浦の左越えソロ本塁打でダメを押した。 時習館は一回、先頭小沢の四球を足かかりに榊原文一郎の適時中前打で1点を先取した。一回裏には2点を取られたが3回には、松下忠司の右中間三塁打で一塁走者飯田雅之をかえして同点とした。時習館の健闘もここまで。五回から救援した千葉を打ちあぐみ惜敗した。

 愛知代表は、享栄高校が3ー1で東邦高校を敗り出場した。
 全国大会は取手二高が優勝。



             第67回選手権大会(昭和60年・1985年)愛知大会

 七月十日から一六三校が参加して、前年同様の九球場で開催された。 時習館は、中京に初戦で敗れた。

 一回戦 不戦勝

 二回戦 七月二十一日 豊橋市民球場

  時習館100000000−1
  中  京01030001x−5

 【メンバー】 4大沢立弥 5朝倉敬雄 2夏目 9兵東吏 8三井康彦 7田中順 1山田昌史 6内山誠二 3豊田英志

   中京 初戦逆転勝ち、健闘時習館 先制点むなし
〔中日〕地力に勝る中京が粘る時習館を突き放した。 1点を追う中京は二回、小形、阿部の長短打で同点。四回には二死から2四死球と内野安打で満塁とし、敵失で2点を挙げ、勝ち越した。さらに佐々木の右前打で1点を加えた。八回にも一死三塁で佐々木の中儀飛でダメを押した。時習館は一回中京内野陣の乱れをつき、先手を取った。その後もよく攻めたが、好機に決定打を欠いた。

 愛知代表は、東邦高校が愛工大名電を延長12回のすえ8−4で敗り出場した。
 全国大会はPL学園が優勝。



         第68回選手権大会(昭和61年・1986年)愛知大会

 七月十七日から一六七校が参加して熱田、瑞穂、一宮、津島、半田、刈谷、蒲郡、豊橋、春日井の九球場で開催された。
 時習館は、三回戦まですべてコールド勝ちで進んだが、四回戦で地元豊橋東に敗れた。

 一回戦 七月十八日 豊橋市民球場

  時習館01001000−11
  小牧工0000300−3
   (七回コールドゲーム)    本塁打 三井康彦(時)

 時習館、猛打で快勝
〔中日〕時習館打線が爆発。小刻みな継投も功を奏して、小牧工をコールドで下した。
 二回、敵失と2犠打で手堅く先手をとった時習館は五回一死満塁から押し出しでまず1点。さらに豊田英志の2点二塁打、三井康彦の3点本塁打などこの回打者13人をおくる猛攻で10点を挙げ、試合を決めた。
 小牧工は全くタイプの違う時習館・山田昌史、鈴の両投手を打ちあぐみ、五回、4長短打で3点を挙げる粘りを見せたにとどまった。

 二回戦 七月二十三日 豊橋市民球場

  本  郷00001−1
  時習館01128x−21
 (五回コールドゲーム)

 時習館が21点、本郷も意地
〔中日〕投打に勝る時習館 が本郷に圧勝した。 時習館は三回、8安打と3四死球など打者16人で一挙12点。四回にも一死から山田昌史が左前打の後、4連続二塁打で3点。さらに2四球と長短打で5点を加えた。投げては兵東吏が8奪三振、2安打に抑える好投を見せた。
 本郷は五回、二死から死球の竹内が竹下の中越え二塁打で生還、意地を見せた。

 三回戦 七月二十五日 豊橋市民球場

  春日井西1001000−2
  時習館  032220X−9
   (七回コールドゲーム)    本塁打 三井康彦2(時)

 時習館あっさり逆転
〔中日〕一、二回戦コールド勝ちで波に乗る時習館が打ちまくり、春日井西に快勝した。
 時習館は1点を追う二回二死一、三塁から豊田英志の右越え三塁打であっさり逆転。三回に三井康彦の2点本塁打、四回には2点、五回にも三井康彦がこの日2本目、今大会3本目の本塁打を放った。
 春日井西は5併殺で好機をつぶしたのが痛かった。

 光る3試合41得
 時習館は3試合連続のコールド勝ちで、計41得点の強打が光る。三浦治幸監督は「どちらかと言えば守りのチームなのに」と口もとが緩みっ放し。なかでも目立つのはこの日2打席連発で、今大会3本塁打の三井康彦選手、主将でもあり「ムードは最高だ」と言葉も弾む。

 四回戦 七月二十六日 半田球場

  豊橋東4030100−8
  時習館0000010−1
   (七回コールドゲーム)

 【メンバー】 4大沢立弥 8山田昌史 2三井康彦 19兵東吏 5朝倉敬雄 3豊田英志 6内山誠二 7中神克 9峰本健正 91鈴


 見事な右狙い、豊橋東が快勝
〔中日〕豊橋東が徹底した右狙いで全員の11安打の猛攻。序盤から得点を重ね七回コールド勝ちした。
 豊橋東は一回一死三塁から中西の右前打で先制。さらに敵失、大沢の本盗、山本の右前打でこの回計4点を挙げた。三回には永江の走者一掃の右越え二塁打で3点、五回にも1点を追加した。
 時習館は永江の鋭いカーブにタイミングが合わず、六回、3四球の無死満塁に併殺の間の1点にとどまった。

 愛知代表は、享栄高校が2ー0で東邦高校を敗り出場した。
 全国大会優勝は天理高校。



             第69回選手権大会(昭和62年・1987年)愛知大会

 七月十二日から一六八校が参加して、熱田、瑞穂、春日井、一宮、津島、半田、刈谷、蒲郡、豊橋の九球場で開催された。
 時習館は、一回戦で豊丘に敗れた。

 一回戦 七月二十日 豊橋市民球場

  時習館100001000−2
  豊  丘01201021X−7

 【メンバー】 8松本能幸 5服部宏之 6酒井伸二 2岩田光 3藤田大介 4藤原康生 7曽根英貴 9藤田潔 1榊原二郎 PH豊田伸治 19兵藤純一 9加藤雅博

   地力に勝る豊丘が七点
〔朝日〕地力に勝る豊丘が着実に得点を重ね、時習館を押し切った。
 1ー1で迎えた三回、豊丘は無死満塁から福井の遊ゴロと小松の右犠飛で2点、終盤にも村上の三塁打などでダメ押しの3点を加えた。
 時習館は六回、酒井、岩田の連続2塁打で1点を返したが、走塁ミスなどもあって追撃の波に乗れなかった。

 愛知代表は、中京高校が東邦高校を6−3で敗り出場した。
 全国大会優勝はPL学園。



             第70回選手権大会(昭和63年・1988年)愛知大会

 七月十日から一七一校が参加して前年と同じ九球場で開催された。時習館は、二回戦で国府に敗れてしまった。

 一回戦 七月十七日 豊橋市民球場

  時習館102001005−9
  一  色000100000−1

   終盤に大量点、一色突き放す
〔中日〕1点をリードした時習館は三回、一死一、三塁の好機に重盗とスクイズで2点を追加、有利な展開に持ち込んだ。最終回、大量5点を奪い勝負を決めた。 一色は四回、安打と捕逸で1点を返したが、藤田大介の横手投げにタイミングが合わず、再三の好機をつぶし涙をのんだ。

 二回戦 七月二十一日 蒲郡球場

  時習館111000020−5
  国  府30111000X−6

 【メンバー】 7曽根英貴 9加藤雅博 5服部宏之 1藤田大介 2大竹香太郎 8中島勝正 6榊原二郎 3兵藤純一 4今泉博文

   国府 時習館振り切る
〔中日〕追いつ、追われつの激しい攻防も、国府が今泉の頑張りで時習館を振り切った。立ち上がり先取点を許した国府は、その裏、2四球と敵失、2本の適時打で3点を挙げた。同点とされた三回にはすかさず加点するなど、絶えず有利に進めた。
 時習館も八回に1点差に詰め寄り勝負をあきらめなかった。最終回にも一死一、三塁の好機をつかんだが国府の堅い守りに阻まれ、力尽きた。

 愛知代表は、愛工大名電が延長10回、接戦のすえ8−7で名城大学付属高校を敗り出場した。
 全国大会は広島商業が優勝。




                              「時習館と甲子園」メニューへ

inserted by FC2 system