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第59〜60回 夏の愛知県大会の成績
第59回(昭和52年・1977年) . 第60回(昭和53年・1978年)
1回戦 時習館 1:0 刈谷工 2回戦 時習館 8:1 長久手 【連続60回出場で表彰】
愛知大会開会式で、大正4年の第1回大会から連続出場
60回を讃えられ、朝日新聞社と愛知県高校野球連盟
から表彰を受けた。この表彰は、県下で時習館高と
旭丘高の2校のみであった。
2回戦 東邦 9:0 時習館 3回戦 時習館 8:2 守山
. 4回戦 東邦 2:1 時習館



                       昭和52年度(1977年)

 春季東三リーグ戦 三月二十五日 豊橋球場ほか

  豊橋東 5ー0 時習館
  時習館 5ー3 新城
  本郷   3ー1 時習館
  時習館 1ー1 蒲郡
  成章   4ー2 時習館

 第59回全国高校野球選手権大会愛知大会

 七月二十一日から熱田、瑞穂、豊橋、一宮、半田、刈谷、蒲郡、ナゴヤの八球場で開催された。

 時習館は二回戦で東邦高校に完敗した。

 一回戦 七月二十三日 刈谷球場

  刈谷工000000000 −0
  時習館000000001X−1

 時習館、刈谷工にサヨナラ勝ち
(朝日)投手戦となったが、時習館が九回裏、内野安打に続く盗塁と敵失で貴重な1点を入れ、サヨナラ勝ちをした。
 両チームは投攻守とも実力互角、いずれも走者が出ればバントで進塁させる手堅い戦法をとり、八回まで無得点、九回、刈谷工は三者凡退に終わったが、粘る時習館は二死後に鈴木宏治が二本目の安打を放ち、勢いに乗って二盗、浮足立った刈谷工の敵失を誘い、二塁から一気に本塁にすべり込んで勝利をにぎった。
 刈谷工は八回に右前安打で出た平山が犠打、暴投で三塁へ進んだものの、スクイズに失敗して好機をのがしたのが、悔やまれた。

 二回戦 七月二十三日 刈谷球場

  時習館0000000−0
  東  邦104121X−9
   (七回コールドゲーム)

 【メンバー】 4宮川弘 5鈴木一成 8鈴木宏治 1村木昌彦 2木藤政美 6野口昌伸 9堀内威至 3松永明久 7山下伸之

(朝日)東邦が三塁打四本などうちまくったのに対し、時習館は東邦の投手陣に封じ込められて敗退した。
 東邦は制球に苦しむ村木をとらえ、三回、浅井が右越え三塁打したのを皮切りに打者一巡の4安打と2四球、敵失で4点をあげ試合を決定づけた。
 時習館は坂本佳一(バンビ)の速球に手が出ず、やっと七回、代わった井上から鈴木一成が中前打、続く鈴木宏治が左中間を抜く二塁打で無死二、三塁の好機を迎えた。しかし、後続が連続3三振に抑えられた。

 愛知大会は、東邦高校が6ー1で名古屋電気を降し出場した。
 全国大会は、東洋大姫路が愛知代表東邦を延長十回、サヨナラ三点本塁打、4ー1で敗り優勝した。

 秋季東三リーグ戦 八月十九日〜 豊橋球場ほか

  時習館 3ー1 蒲郡
  豊橋東 7ー6 時習館
  新城東 4ー1 時習館
  時習館 8ー5 蒲郡東
  時習館 9ー1 豊丘
  蒲郡東 3ー0 時習館
  時習館 7ー5 豊橋東
  時習館 9ー1 豊丘
 二次リーグ
  豊川   6ー4 時習館
  時習館 7ー6 成章
  豊川工 8ー1 時習館



                         昭和53年度(1978年)

 春季東三リーグ戦 三月二十五日〜 豊橋球場ほか

  時習館 5ー4 国府
  時習館 4ー2 渥美農
  豊橋東 2ー1 時習館
  豊橋南 4ー1 時習館
  時習館 11ー1 三谷水産

 第60回全国高校野球選手権大会愛知大会

 一二九校が参加、七月二十日から前年同様の各球場で開催された。
 時習館は、四回戦で昨年全国大会決勝まで進んだ東邦と対戦、好投手の坂本佳一(バンビ)をよく攻めたが一点差で敗れた。

 一回戦 不戦勝

 二回戦 七月二十四日 蒲郡球場

  時習館2111030−8
  長久手0000000−1
   (七回コールドゲーム)

(朝日)時習館は鈴木南の立ち上がりを攻め、前半で試合を決めるとともに、松永明久が長久手を4安打の散発に抑え圧勝した。
 時習館は一回、二本の安打と3死四球で2点をあげた。このあともそつもない攻めで四回までに5点を奪った。六回には敵失や松永明久のスクイズなどで3点をあげ勝ちを決めた。
 長久手は五回を除く毎回塁上に走者を出しながら、後続打者が簡単に打って出て、どうすることも出来なかった。特に七回には無死一、二塁の好機をつかんだが、遊直で二塁走者が飛び出し併殺、反撃機を逸したのが惜しまれる。

 三回戦 七月二十五日 瑞穂球場

  守  山000200000−2
  時習館00000035X−8

 時習館、集中打で逆転
(朝日)六十回連続出場の古豪・時習館が後半鮮やかな逆転劇を演じ、守山を退けた。
 守山は四回、死四球のあと、川島の右前安打で先制の1点をあげ、さらに敵失で1点を加え中盤まで試合をリードした。
 ドラマは七回に起きた。この回時習館は一死二、三塁の好機に松永明久が右前安打して1点をかえしたあと、スクイズで同点、その後も安打、四球で満塁と守山を攻めつけ、敵失をさそい3点目を挙げ逆転した。波に乗る時習館は八回に三塁打一本を含む3長短打5四球で大量5点をもぎ取り、守山を引き離した。敗れたものの守山はキビキビした好チームだった。

 四回戦 七月二十六日 一宮球場

  東  邦000100100−2
  時習館000000100−1

 【メンバー】 8山下伸之 6中野春政 3木藤政美 2高橋信彦 9山田 1松永明久 4渡 7鈴木靖典 5園部孝


 時習館が健闘
(朝日)時習館が松永明久の好投で、強豪東邦に一歩もひけを取らない戦いぶりを見せたが、試合運びのうまい東邦が辛くも逃げ切った。
 東邦は四回二死から四球の林を一塁に置いて、小島が左中間に二塁打して先制。七回には右前安打で出た野原を、スクイズでかえし2点目を挙げた。しかし、坂本佳一(バンビ)はこの日も制球に苦しんでいた。
 時習館は七回、敵失とバントで三塁に進んだ木藤松永が左前に適時打して1点をかえし、さらに渡の左前安打と四球で満塁とするなど、東邦をおびやかした。安打数も東邦を上回り、松永も東邦打線を4安打に抑えたのは、立派だった。

 愛知大会は、中京高校が2ー1で東邦高校を敗り出場した。
 全国大会は、第六十回を記念し四十九チームが参加して開催、PL学園が優勝。
 夏の大会予選には三、〇七四校が参加し、三、〇〇〇台を突破した。

 秋季東三リーグ戦 八月十九日〜 豊橋球場ほか

  時習館 7ー1 国府
  時習館 5ー3 豊橋工
  成章  13ー0 時習館
  時習館 11ー8 豊橋商
  豊川工 7 ー0 時習館




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