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                           昭和51年度(1976年)

春季東三リーグ戦 三月二十五日 豊橋球場ほか

                                時習館 9ー3 豊橋東
                                時習館 5ー0 豊川工
                                豊橋商 4ー1 時習館
                                時習館 8ー0 豊丘
                                成章   8ー3 時習館
                       二次リーグ  豊川   5ー1 時習館
                                時習館 4ー0 蒲郡
                                国府   6ー4 時習館

県下大会 五月  熱田球場ほか

                            一回戦 名電 8ー3 時習館

全三河大会 豊橋球場

             一回戦 六月六日  刈谷工101100003−6 佐藤ー近藤
                           時習館001020000−3 中村、中田ー近藤

 刈谷工、九回に猛攻
(中日)双方で二十四安打が乱れ飛ぶ打撃戦を展開。結局刈谷工が最終回、連続五安打の猛攻で粘る時習館をねじ伏せた。
 前半は互いに小刻みに得点し、刈谷工が先行すれば時習館が追いつくシーソーゲーム。中盤以降は刈谷工・佐藤、救援した時習館中田がよく要所を締めたが、最終回ついに中田が力尽きた。時習館は再三の好機をまずい走塁でつぶしたのが惜しまれる。



    ■第58回選手権大会(昭和51年・1976年)の愛知県大会 18年ぶり“ベスト8”

 ベスト8に顔を出したのは、昭和33年(1958年)の第40回大会以来、実に18年振りであった。

 時習館はベストエイトまで進んだが、昨年と同相手校蒲郡に続けて負けてしまった。

一回戦 七月二十二日 豊橋球場

  碧南工000000000−0
  時習館00010040X−5

(朝日)時習館は数少ない好機をうまく生かし、村木が碧南工を4安打に抑え、快勝した。
 四回、時習館は、バント安打のあと代わった山本から二つの四球を選び、近藤がスクイズを決め先取点をあげた。また、七回には打者九人をおくり、4安打と二つの四球などで4点を奪って勝利を不動のものにした。
 碧南工も、一回一死後、外山が左前に安打、二盗に成功したが、後続打者がいずれも三振し、先取点を奪えなかったのが惜しまれる。このあとは村木の伸びのある直球に抑えられ、反撃の機会をつくることができなかった。

二回戦 七月二十五日 豊橋球場

  豊橋南000000000−0
  時習館00020012X−5

 時習館 長打で圧倒
(朝日)長打に勝る時習館が、よくまとなっているが小粒の豊橋南を押し切った。
 時習館は四回、四球の田中を一塁に置いて、中田が左翼線へ先制の二点本塁打。さらに七回二死後、宮川の二塁打と小沼の三塁打で1点、八回には近藤の二塁打などでダメ押しの2点をあげた。
 豊橋南は村木投手の伸びのある直球に終始押され気味だった。二回一死満塁の好機で二塁走者がけん制球に刺され、続いて三塁走者の果敢な本盗も失敗した。

三回戦 七月二十七日 一宮球場

  横須賀0100100−2
  時習館0100044X−9
   (七回コールドゲーム)

(朝日)時習館は六回まで2四球を選び、重盗、これが捕手の三塁悪送球を誘って1点を拾い、再度追いついた。なお、二死満塁の好機に宮川が代わった津江から右声三塁打を放って走者を一掃し、一気に優位に立ち、七回にも4点を奪い、コールドゲーム勝ちした。
 横須賀は立ち上がり制球に苦しむ村木を攻め二回、肥田、津江の二塁打など3長短打で1点を先制した。だが、この回、本塁をねらった二走者が近藤捕手の固いブロック塁前に刺され、追加点をはばまれたのが痛かった。

四回戦 七月二十八日 一宮球場

  時習館10220018−14
  大  府01130000−5
   (八回コールドゲーム)

(朝日)四回までに本塁打2本を含む六本の長打が飛び出す打撃戦となったが、好調の時習館打線が八回に爆発、熱戦に一気にけりをつけた。
 時習館の八回の攻撃は鈴木宏がこの回2安打を放つなど5長短打と2四球などで打者12人を送る猛攻。浮足立った大府守備陣の乱れもつき大量8点をあげた。
 時習館は序盤から先手先手と試合を進め三回には、宮川が左翼席への本塁打、四回には鈴木宏が2点本塁打した。
 だが、大府もさすが。四回ボールが多くなった村木をとらえ、野田の二塁打など3長短打と四死球で3点をあげ振り出しに戻した。だが五回から代わった中田にわずか1安打に抑えられ、敗れた。

準々決勝戦 七月二十九日 熱田球場

  時習館200001000−3
  蒲 郡04000100X−5

蒲郡 . 時習館
守備 選手名 打数 安打 打点 三振 四球 守備 選手名 打数 安打 打点 三振 四球
9 田尾 4 2 3 1 1 4 宮川 弘 3 0 0 0 2
7 中山 5 0 0 2 0 6 小沼良男 3 0 0 0 0
4 伊藤 3 0 0 1 1 8・9 田中正剛 4 2 1 0 0
1 山崎 2 0 0 1 1 5・1・5・1 中田俊二 4 2 1 1 0
6 太田 3 2 0 0 1 1・5・1・5 村木昌彦 3 2 0 0 1
3 成田元 3 0 0 0 0 2 近藤至彦 4 2 0 1 0
PR 依田 0 0 0 0 0 7 杉浦正泰 1 0 0 0 0
3 多田 1 1 0 0 0 H7 鈴木宏治 1 1 0 0 2
2 白井 3 0 0 0 1 3 高柳 至 3 0 1 0 1
8 山口 3 1 1 0 0 9 中村慶太 3 1 0 2 0
5 柵木 2 1 0 0 2 8 佐藤至貞 1 0 0 0 0
29 7 4 5 6 30 10 3 4 6
犠打 1、盗塁 0、残塁 9 犠打 2、盗塁 1、残塁 6
三塁打 田中(時習館)、
二塁打 田中・中村(時習館)田尾・太田(蒲郡)

 蒲郡、逆転逃げ切る
(朝日新聞)蒲郡が同じ東三河の強豪、時習館を激戦の末下し、初のベスト8入り。野球部結成以来二十七年ぶりに宿願を果たした。時習館は、安打数では蒲郡を上回りながら、惜しい試合を逃がした。

 一回に二点を先行された蒲郡はひるむことなく、二回すかさず反撃に出た。この回、山崎の四球を足がかりに制球に苦しむ村木をゆさぶった。併殺を喫して二死三塁の後、白井が四球、山口の左前安打で三塁から山崎がかえって、まず一点。柵木も四球で出て満塁と攻撃の手をゆるめず、ここで田尾が、救援の中田から右中間を破る大二塁打を放ち、走者を一掃して、この回四点を入れて逆転に成功した。

 時習館は一回、一塁に小沼良男を置いて、田中正剛が右中間三塁打して一点、つづく中田俊二も中前に打ち返し、幸先よいスタートを切った。逆転されたあとも、九回を除く毎回、安打や四球で走者を出し、懸命に蒲郡を追ったが、六回押し出しの一点を入れただけで、盗塁失敗や併殺でものに出来なかった。とくに、六回は三安打と二四球を選びながら、中田俊二が三盗に失敗して刺され、さらに一死満塁で中村慶太が三振、三塁走者も塁を飛び出して併殺を喫し、絶好の逆転機を逸したのが何としても悔やまれる。

                     

 愛知大会は、中京が 5:0 で岡崎工業を敗り全国大会に出場。
 第58回選手権に出場した中京は学法石川(福島)に 1:0、柳ヶ浦(大分)に 7:1、高田商(新潟)に 12:1 で勝利。準々決勝でPL学園に 9:3 で敗退。
 優勝はPL学園を 4:3 で破った桜美林(西東京)



秋季東三リーグ戦 八月二十日 豊橋球場ほか

                                時習館  4ー4 国府
                                時習館 10ー0 豊橋商
                                豊橋東  2ー1 時習館
                                時習館 11ー1 本郷
                                時習館  6ー5 蒲郡東




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