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第50〜57回 夏の愛知県大会の成績
第50回(昭和43年・1968年) 第51回(昭和44年・1969年) 第52回(昭和45年・1970年)
1回戦 三谷水産 6:2 時習館 1回戦 時習館 10:3 名古屋工 2回戦 時習館 8:0 名古屋工
. 2回戦 時習館 11:1 立花 3回戦 犬山 8:4 時習館
3回戦 豊橋商 9:0 時習館 .
第53回(昭和46年・1971年) 第54回(昭和47年・1972年) 第55回(昭和48年・1973年)
1回戦 刈谷工 5:1 時習館 1回戦 時習館 5:1 瀬戸窯 1回戦 時習館 7:2 新城
. 2回戦 時習館 4:2 新城東 2回戦 時習館 7:2 蒲郡東
3回戦 時習館 8:0 碧南 3回戦 時習館 3:0 半田工
4回戦 内海 6:0 時習館 4回戦 瀬戸窯 3:2 時習館
第56回(昭和49年・1974年) 第57回(昭和50年・1975年) 第57回大会には
藤田良彦部長(時1回生)
光島稔監督(時18回生)
率いる「国府高」が
甲子園初出場.
1回戦 半田商 2:0 時習館 1回戦 時習館 9:0 松平
(金属バット使用許可に) 2回戦 時習館 8:6 常滑
3回戦 蒲郡 4:0 時習館



             第50回選手権大会(昭和43年・1968年)愛知大会

 七月二十一日から熱田、豊橋、一宮、刈谷、半田の五球場で開催された。
 時習館は、一回戦で地元の三谷水産に不覚の一戦であった。

 一回戦 七月二十二日 豊橋球場

  三谷水産101010210−6
  時習館  200000000−2   三塁打 久米 二塁打 林、伊藤、林(三)2

 【メンバー】 6伊丹庸之 4波多野敏之 5久米淳文 9渡辺 1伊藤守 2鈴木良明 7筒山節 3林信雄 9鈴木栄助

(朝日)三谷水産は一回、敵失で一点を先取、その後も手堅くバント戦法で得点を重ね、七回斉藤の左前安打でダメ押しの二点を加え勝負を決めた。時習館は一回。久米淳文の三塁打、敵失で二点を奪い、その後も再三反撃のチヤンスをつかんだが好機を生かせなかった。

 なお、地元豊橋商業は四回戦で中京を2ー0で敗るという快挙を遂げたが、準決勝で名電工に6−2で敗れた。

 愛知代表は、享栄が六ー〇で名電工を敗り出場した。
 全国大会は第五十回大会を記念し四十八校が参加して開催された。優勝は興国高校。
 全国大会参加校は二、八四五校。



         第51回選手権大会(昭和44年・1969年)愛知大会

 八十六校参加して七月二十日から前年度同様五球場で開催された。
 時習館は三回戦まで進んだが、地元の僚友豊商に敗れた。

 一回戦 七月二十一日 豊橋球場

  名古屋工03000000−3
  時習館 10000342X−10
   (八回コールドゲーム)

(朝日)一点を先取された名古屋工は、制球難に苦しむ近藤浩章の乱れに乗じ二回に二つの四球と小野の三塁打、暴投などで三点を入れ、試合の主導権を握ったかに見えた。
 しかし、時習館は六回、石田年弘、伊丹庸之の左前安打を足掛りに四盗塁を重ねて内野守備陣をかき回し、三点を加えて逆転した。七回にも二つの四球と伊丹庸之の二塁打を含む四安打でダメ押しの四点を奪って試合を決めた。
 名古屋工は前半しばしばランナーを出しながら、決定打を欠き、後半土屋が打込まれて力尽きた。

 二回戦 七月二十二日 豊橋球場

  時習館12350−11
  立  花01000−1
  (五回コールドゲーム)

(朝日)時習館の猛打が火を吹き、立花を圧倒した。一回、敵失で出塁した久米淳文を、鈴木栄助が左前打してまず一点。二回にも四球と二安打で二点、三回は五安打を集めて三点と加点した。
 立花は二回、四球の堀尾が二盗、中野のバントで一死三塁とし田口とのスクイズで一点を返した。しかし、近藤浩章の慎重な投球に手が出せず、ノーヒットに押えられた。

 三回戦 七月二十三日 刈谷球場

  豊橋商0005004−9
  時習館0000000−0
   (七回コールドゲーム)

 【メンバー】 6伊丹庸之 4波多野敏之 5久米淳文 3 林信雄 2鈴木良彰 7筒山節 9石田年弘 PH大木豊和 1近藤浩章 8山口浩一

 豊橋商、時習館に大勝
(朝日)豊橋商四回表、安打と敵失で二点を先取、このあと四球の細井を置いて岡部が左翼スタンドへ本塁打、さらに四球と敵失で一点を加え、大量五点を奪い、試合を決めた。
 時習館は初回、安打と2四球で一死満塁と攻めたが、続く二打者が凡退、チャンスをのがしたのが惜しかった。その後は四回を除き毎回三者凡退に終った。

 愛知代表は、東邦が10−0で豊田西を敗り出場した。 
 全国大会は、松山商業が優勝。



              第52回選手権大会(昭和45年・1970年)愛知大会

 七月二十一日から前年同様五球場で開催された。
 時習館は、三回戦犬山と延長線に持ち込んだが負けてしまった。

 一回戦 不戦勝

 二回戦 七月二十三日 熱田球場

  名古屋工0000000−0
  時習館  023210X−8  (7回コールドゲーム)

   時習館、名古屋工を完封
(朝日)時習館は盗塁やバント戦法のゆさぶりに加え、中心打者の適時打で快勝した。二回浅見秀樹の安打、四球のあと捕逸、ボークなどで先取点をあげ、三回は浅見秀樹の三塁打を含む長短打とスクイズプレーで三点。四回は二安打と三つの盗塁などで二点を加えて大勢を決めた。
 名古屋工は一回先頭の山本がいきなり死球で出塁したが二盗に失敗、時習館・近藤浩章をつぶすきっかけを失った。その後カーブに悩まされ、やっと七回一死後、佐藤悦が初安打の二塁打を放って食いさがったが、決定打が奪えず零敗した。

 三回戦 七月二十五日 熱田球場

  犬  山0004000000000004−8
  時習館3000100000000000−4     三塁打 浅見 二塁打石田、鈴木良

 【メンバー】 8井立雄二郎 7石田年弘 2鈴木良彰 6浅見秀樹 5松井国康 3大木豊和 4鈴木康生 9斉藤享志 1近藤浩章 PH原田典彦

    延長戦 犬山が制す
(朝日)犬山は十六回、三つの死四球で一死満塁。山田章が2ー1と追い込まれたが、三前へスクイズバントをきめて勝越し、続く森も外角のはずれたボールに身を乗出してスクイズバントをして二点目。
 気落ちした近藤浩章に中谷が右中間安打してダメ押した。 滑り出しは乱戦模様、中盤から両投手とも調子を出して試合がしまった。攻撃面でスクイズの失敗、打ちいそぎなどミスはあったが互いによく戦った。とくに時習館の浅見秀樹遊撃手の再三の美技はすばらしかった。

 愛知大会は、東邦が1−0で中京を降し、二年連続出場となった。
 全国大会は、東海大相模が優勝。



              第53回選手権大会(昭和46年・1971年)愛知大会

 七月二十一日から、前年同様五球場で開催された。
 時習館は一回戦で敗退した。

 一回戦 七月二十四日 刈谷球場

  刈谷工102000200−5
  時習館010000000−1      二塁打 河合、菊池、山下春

 【メンバー】 913井立雄二郎 4原田典彦 2松井国康 31大木豊和 5金 8佐竹章 7河合伸二 6高橋薫 PH伊藤光夫 6石川剛章 1田中真哉 H9中村明茂

   時習館、好機に一発出ず
(朝日)刈谷工は花野、田中両投手が交互に投げる小刻みな継投策で再三のピンチを切り抜け、時習館をくだした。
 初回、時習館田中真哉投手の立上りをつき、先頭打者の四球と野選を足がかりに二本の安打で一点を先取。三回表にも四球、安打、敵失で満塁とし、ここで鏡が三遊間を抜く適時打。さらに浮足だつ時習館守備陣をみすかすようにスクイズに成功、この回二点を入れ主導権を握った。 一方、時習館は大木豊和、河合伸二の好打が光り、四回には一死二、三塁、七回には一死満塁の好機があっただけに後続を断たれたのは残念。

 愛知代表は、東邦が二ー一で享栄を敗り三年連続の出場となった。
 全国大会は、桐蔭学園が優勝した。



              第54回選手権大会(昭和47年・1972年)愛知大会

 七月二十一日から前年同様五球場で開催された。
 時習館は好調で四回戦まで進んだが、内海高校に零敗を喫してしまった。

 一回戦

  時習館000001040−5
  瀬戸窯000000001−1

(朝日)時習館田中真哉、瀬戸窯安藤の好投で迎えた六回、時習館はトップの高橋薫が安打で出塁、バントなどで三進のあと、河合伸二とのスクイズが成功して先取点をあげた。 さらに八回、疲れのみえ始めた安藤を攻め、四安打、一つの四球に敵失もあって、四点をあげ、大勢を決めた。 瀬戸窯は、田中真哉の変化球に悩まされながらも九回トップの生井が右中間に大三塁打を放ち、井上の二塁ゴロで生還、一矢をむくいたが、ときすでに遅かった。

 二回戦 七月二十五日 一宮球場

  時習館00000010003−4
  新城東10000000001−2

 時習館、11回3点、新城東、追撃も1点に終る
(朝日)双方ともにたびたび走者を出しながら得点に結びつかず、1ー1で延長となった。
 一回、安形のラッキな左前二塁打で一点を先取した新城東はその後、時習館田中真哉投手の速球に手をやき、無得点を続けた。
 時習館は四回を除き毎回出塁したが、決定打が出ず、七回尾関伸二郎の二塁打でようやく同点、延長十一回、田中真哉の二塁打などで三点をあげた。
 新城東も十一回、無死満塁から中尾の適時打で一点を返し、ねばり強く攻めたが、田中真哉投手に後続を断たれ涙をのんだ。

 三回戦 七月二十六日 刈谷球場

  碧  南0000000−0
  時習館014300X−8
  (七回コールドゲーム)

(朝日)時習館は碧南服部投手に十安打をあびせ、うまい攻撃で七回コールド勝ちした。一点リードした三回、無死満塁から押出し、連続スクイズ、敵失などで四点をあげ、試合を決めた。
 碧南は初回、田中真哉投手の立上りにつけ込み、二死満塁、三、四回にも二走者を出して攻めたてたが、後続を断たれた。大量失点にもかかわらず最後まできびきびした試合ぶりは好感が持てた。

 四回戦 七月二十七日 刈谷球場

  内  海101001200−6
  時習館000000000−0

 【メンバー】 6高橋薫 2青木(三輪)道敏 4伊藤亮介 7河合伸二 3尾関伸二郎 1田中真哉 8石川剛章 PH夏目 5山本 PH白井孝始 5安間一巳 9伊藤光夫 H9宮川昌基

(朝日)内海 久松投手は、荒い投球だったが、毎回の十六三振を奪い、無安打、無得点を記録した。また内海打線もよく打ち、十二安打をあびせ、小きざみに着々得点して時習館に圧勝した。
 久松は十一個の四死球を出しながら、左腕からのシュート気味の速球と内角低目に決まるカーブでピンチを切り抜け、時習館打線を右邪飛一内野飛球四、内野ゴロ二、送りバント一に押えた。
 時習館は四、五、七回を除く毎回四死球の走者を塁上に送ったが、送りバントやスクイズの失敗、悪球に手を出して、好機をつぶした。特に二回は一死二、三塁で打者のバントから振りで三塁走者が刺されたが、ここで追いついておれば久松が乱調だっただけに惜しまれる。しかし、小柄な田中真哉投手を中心に全力で戦い、最終回も無死満塁と攻め久松投手をおびやかす粘りをみせた。

 愛知大会は、中京高校が11−5で東邦高校の四連覇をはばみ出場。
 全国大会は津久見高校が優勝。



            第55回選手権大会(昭和48年・1973年)愛知大会

 一〇三校が参加して、七月二十一日から、熱田、豊橋、一宮、刈谷、瑞穂の五球場で開催された。
 時習館は四回戦まで進んだが瀬戸窯業に一点差で敗れた。

 一回戦 七月二十一日 豊橋球場

  新  城000010001−2
  時習館13100200X−7

 時習館、攻め多彩、長打・重盗で新城破る
(朝日)時習館は力強い攻撃で着実に加点、守っては村木昭夫投手が頭脳的な配球で新城をかわした。
 時習館は一回、滝川安広の二塁打で先制点をあげ、二回にも二死一、二塁から白井孝始の三塁打などで三点、六回には重盗を決めるなど決定的な二点をあげた。
 新城は間合いを取っ手、下手気味の投球をする村木昭夫を打ちあぐみ、最終回、やっと地宗、日比が連続二塁打し、一点を返したが前半の失点が響いた。

 二回戦 七月二十三日 豊橋球場

  時習館000130201−7
  蒲郡東000000002−2

 蒲郡東、貧打に泣く。時習館がソツなく加点
(朝日)時習館はソツのない攻撃で着実に点を重ね、守っては村木昭夫が蒲郡東打線を三安打に押えて快勝した。 四回、先取点を取った時習館は五回にも二死一、二塁の好機に滝川安広が左中間三塁打で二点を追加、続く合川嘉信も右前安打して、この回三点、七、九回にも加点して終始優勢に試合を進めた。
 蒲郡東は、下手から左右に球を散らす村木昭夫の投球に決定打が出ず、八回まで無得点、九回に2四球で出た走者を二死後、鈴木の三遊間安打などで二点を返したにとどまった。

 三回戦 七月二十五日 熱田球場

  半田工000000000−0
  時習館21000000X−3

(朝日)時習館は一回、先頭の白井孝始が歩き、岡部克彦がスリーバントに成功、投手が間に合わない一塁へ高投する間に先取点をあげた。すかさず滝川安広が右中間に二塁打して二点目。二回は無死一塁で平松が右越え二塁打して加点した。村木昭夫は三点に気をよくし、下手からのゆさぶりで走者を毎回のように出したが、後を締めた。
 半田工は安打数で上回り、中盤からは押しぎみだったが、あと一本が出なかった。力の差は感じられなかったが立上り樋口の調子が出ない間に心のすきをつくようにうまくバントされた。ちょっとしたきっかけが勝負をわけたといってよい。

 四回戦 七月二十六日 熱田球場

  瀬戸窯001000110−3
  時習館000100100−2

 【メンバー】 7白井孝始 6岡部克彦 2滝川安広 3合川嘉信 5佐藤良平 8豊田健伸 4平松 1村木昭夫 9浅井和清 PH横井尚 9本島伸浩

(朝日)時習館の下手投げ村木昭夫と、瀬戸窯の上手投げ安藤が投げ合った。先制したのは瀬戸窯。三回、山中の安打から一死満塁と攻めこみ、生井の犠飛で一点。時習館も四回、白井孝始の四球とバント、滝川安広の中前安打のあと捕逸に恵まれて同点とした。再び同点に追いつかれたあとの八回、瀬戸窯は無死四球の生井が二塁に進み、高橋が殊勲の中前安打を放って迎え入れ、初のベスト8進出に成功した。

 愛知大会は、東邦が5−1で大府を敗り出場。
 全国大会は五十五回を記念し、四十八校参加、広島商業が優勝した。



               第56回選手権大会(昭和49年・1974年)愛知大会

 一〇六校が参加して七月二十一日から熱田、豊橋、瑞穂、一宮、刈谷、半田の六球場で開催。
 時習館は、一回戦で半田商に敗れた。

 一回戦 七月二十二日 半田球場

  半田商100001000−2
  時習館000000000−0       三塁打 飯島  二塁打 井垣

 【メンバー】 7白井秀典 6岡部克彦 5佐藤良平 2滝川安広 89浅井和清 4小栗俊朗 PH中田俊二 3合川嘉信 9渡昌弘 PH横井尚 R8柏樹利昭 1村木昭夫

(朝日)半田商は数少ないチャンスを手堅くものにして勝った。一回、一番の井垣が時習館の村木昭夫にいきなり左越えの二塁打を浴びせ、このあと三盗、飯島の右前ゴロでかえり、先制点をあげた。六回には三塁打の飯島を大橋の中前安打で迎え入れ、ダメを押した。
 一方、時習館は四、五、八回の好機を三井のうまい投球に抑えられ、点が奪えなかった。

 愛知代表は、名電工が六ー二で中京を敗り出場した。
 全国大会は銚子商業が優勝。

 金属バット使用
 今年度から高校野球に金属バット使用が認められ、夏の甲子園大会でも使用校が多かった。



           第57回選手権大会(昭和50年・1975年)愛知大会

 一一二校が参加して、七月二十日から前年同様六球場で開催された。
 時習館は、三回戦で地元蒲郡に零敗を喫した。

 一回戦 七月二十二日 豊橋球場

  時習館0010053−9
  松  平0000000−0
  (七回コールドゲーム)

 時習館が底力
(朝日)時習館は六、七回松平・米田投手を攻め大量点を奪い、二回戦へ進んだ。
 時習館は三回、小栗俊朗が安打で出塁のあと二盗に成功、近藤至彦が中前に安打して先取点をあげた。六回は打者十人を送る猛攻。特に一番から四番までが連続長短打を放った。七回には内野安打の徳島光人を田中正剛の三塁打で迎えたあと、四球と小嶋信義のスクイズで三点をもぎ取った。
 松平は一回二死後、四球と簗瀬の安打で好機をつかんだが、後続打者が三振し、先取点を考えなかった。また、三回には先頭打者が四球で出塁したが二盗に失敗。このあと二本の安打が続いたものの、あと一本が出なかった。

 二回戦 七月二十四日 豊橋球場

  常  滑110020002−6
  時習館00041003X−8

 時習館、足でゆさぶり
(朝日)時習館が、毎回安打のそつのない攻撃で常滑をふり切った。
 二点リードされた四回は、2安打と四つのバント、3盗塁で常滑内野をゆさぶり、四点を奪って逆転。同点に追いついた五回には、ドラッグバントを足場に一点、八回には3安打で三点を加えた。
 常滑は五回、死球と2長打で二点を取り、いったん追いついたが、その裏すぐにリードを許し、九回必死の反撃も及ばなかった。

 三回戦 七月二十五日 一宮球場

  蒲  郡000020002−4
  時習館000000000−0

 【メンバー】 5村木昌彦 4小栗俊朗 1中田(竹花)俊二 3横井尚 2近藤至彦 89田中正剛 7徳島光人 9藤原和久 R8佐藤至貞 6小嶋信義

 時習館、不運な零敗
(朝日)チームカラーがよく似た同士の対戦だったが、やや押し気味にゲームを進めた蒲郡が、中盤、長打を集めて0ー0の均衡を破り、九回にも点を加え時習館を破った。
 蒲郡は五回、加藤が右中間に二塁打、二死後吉見が四球を選んで一、二塁とし、続く後藤が中越えに快打、走者を一掃して2点を先取。九回にも長打を連ね、ダメ押しの2点を奪った。
 時習館もよく攻めたが、好機に併殺を喫したり、長打性の当たりを好捕されるなど不運な面もあり、わずか一人しか二塁を踏めなかった。

 国府高校、甲子園へ
 愛知大会は、藤田良彦部長(時習一回)、光島稔監督(時習十八回)率いる国府が、4−1で愛知を敗り初出場。
 国府の青山ー市川のバッテリーは愛知随一と言われ、愛知大会決勝までに許した得点は三点のみであった


第57回選手権大会 愛知大会
準々決勝
 国府   3−1  名電工
愛知  9−2  成章
豊川   4−2  半田工
岡崎工  10−1  蒲郡
準決勝
 愛知  5−1  岡崎工
国府  1−0  豊川
決勝
校名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
愛  知 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
国  府 1 0 0 0 0 0 0 3 × 4
(愛知)村上、祖父江−古橋
(国府)青山−市川

  愛知代表の国府は一回戦柳井商業と対戦、1−0で惜敗した。
  全国大会は習志野高校が優勝。参加校二、七九八校。




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