昭和22年度(1947年)
練習試合 三月十九日 豊商グラウンド
豊中 11一2 岡中 (豊)青木伸次ー磯村安雄
(岡)近藤、渡辺ー大村
全三河大会 四月二十日 岡崎公園球場 (出場校 豊中・豊川・岡中・西尾中)
豊川中 7Aー6 西尾中
岡中031000001−5 (近藤ー大村)
豊中000002100−3 (青木伸次ー磯村安雄)
優勝戦 岡中 15ー7 豊川
憲法公布記念県下選抜大会 豊川球場
四月三十日 愛商 5ー4 豊中
(大会不明) 八事球場
五月 豊中 6ー2 享栄商
六月二十二日 豊中 9ー0 一宮中
豊中 8ー7 岡崎商
六月二十九日 半田商工 7ー6 豊中
■第29回選手権大会(昭和22年・1947年)の愛知予選 ”2回戦敗退”
夏の大会 朝日新聞の予想記
享栄に続く津島中、岡崎商、愛商、中商、東邦商、享栄商等々の名古屋の強大チームがつば競り合いを演じていたころ、郡部方面の諸チームはほとんど鳴りをひそめ、その進出をかたくはばまれていた。過去二十八回の大会を通じて名古屋以外の地から東海代表として晴れの舞台に立ったのは第一回の山田中学、二回の愛知四中(豊橋中学)、二十二、二十四回の岐商だけ、しかし今夏の形勢は、いささか様子が違って、名古屋勢の不振にひきかえ尾張、三河に実力のあるチームが多い。
◇享栄商と優に肩を並べる津島中学は最も有力な優勝候補で、学年制限では堀田二塁手を失っただけ、春の選抜大会で活躍した横井、河野のバッテリーも健在だし、これと中堅手寺田とが打力の中心、内野の守備にやや難があるが五月以来の戦績は十二勝二敗の好成績で、うち十一試合に相手を零敗させている。
◇期待された起工業は木村捕手が抜け、その補充に左翼手柴垣を回したが、まだチーム全体が守備、打撃とも十分に自信をつけるところまで行っていない、尾張リーグでは滝実、一宮中、小牧中、稲沢農に勝ち、一宮商に敗退した。その一宮商業はメンバーに移動が全くなかったためきわめて好調で、最近の試合では津島中に2ー0で敗れたがあとは楽勝、二本木監督(教官)も「愛知代表四校の中に必ず入る」と大いに意気込んでいる。
◇球歴の古い一宮中は選手に異動こそなかったが最近の対抗試合は二勝四敗、やや練習不足の感がある。初出場の県立窯業は今春野球部が復活したばかり。知多半島の雄半田商工はメンバーに異動のないのが強味で、最近には熱田中、豊橋中、岡崎商等に勝ち、岐阜には12ー3で敗れている、全選手が五年生、半田中は試合不馴れが弱点。
◇西三河では岡崎商業が旧日大牧野氏のコーチを受けて有力。本間、河合両投手を擁しているのが武器で、鈴木一塁手は出色の名選手、昨今の試合では享栄、小牧中、豊橋中に勝ち、半田商工との両試合に6ー5、2ー1の接戦で敗れている。岡中は近藤投手の肩をたのんで強敵半田商工に7ー5、愛商に5ー2で勝っており、伝統の底力を出してかなりのところまで進出しよう。
◇東三河のホープは
豊橋中、大物はいないが、ムラのないチームで球質のちがう
青木伸次、大嶽保両投手が使えるのが強味。外野の好守備が光っている。最近
亨栄商を6−2で破って自信をつけた。
豊橋二中は長身の深谷投手を中心に精進しているがゲームにムラがあり、
豊橋商は投手はじめ三選手が制限にかかったのが痛手。
豊橋工には荒削りの難があり、
成章中は地の不利をかこちながらも地味な努力を続けている。地元に球場をもつ
豊川中はダーク・ホース。
愛知県大会(第2回戦敗退) |
1回戦 |
中川工 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
豊橋中メンバー |
東海大会 |
全国大会 |
豊橋中 |
1 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
4 |
2 |
A |
8 |
守備位置 |
選手名 |
東海大会には、愛知県からは
豊川中・小牧中・半田商工・
岡崎中で、名古屋地区からは
一校もでれなかった。
岐阜県は岐阜商・岐阜一中。
三重県からは富田中・四日市商で
計8校が出場した。
優勝戦は岐阜同士の岐阜商と
岐阜一中で争われ、岐阜商が
6:0 で勝ち、全国大会に出場。 |
本年より、また甲子園で開催
岐阜商は海草中(和歌山)を 3:0、
京都二商を 7:6、仙台二中を 6:2
で破り決勝に進出。
決勝戦は、小倉中が岐阜商を
6:3 で破り優勝した。
|
2回戦 |
豊橋中 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
2 |
1 |
青木伸次 |
豊川中 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
A |
4 |
2 |
林 弘 |
地元両雄の対戦で応援も試合も
互角の熱戦を続けたが、チャンス
をものにした豊川中が勝ちを制した |
3 |
今井 明 |
4 |
竹内基二郎 |
5 |
芳村亮雄 |
6 |
藤田良彦(主将) |
7 |
大嶽 保 |
8 |
斉藤了一 |
9 |
荒島昭吾 |
(藤田良彦さん提供)
同期であるが豊中50回(昭和23年3月卒)で卒業した磯村安雄(前列左)と斉藤了一(後列左)。
新制高校に進み時習館1回卒(昭和24年3月卒)の藤田良彦(前列右)と竹内基二郎(後列右)
(藤田良彦さん提供)
後列:磯村・渥美監督・藤田 前列:竹内・斉藤 竹内と藤田
愛知予選
豊中は一回戦中川工業に楽勝したが、二回戦地元の豊川中学に敗れた。
一回戦 七月十七日 豊川球場
中川工00100000−1
豊橋中1100042A−8
(朝日)中川工は豊中青木伸次投手を打ち込めなかったのに反し、豊中は攻守むらなく確実に得点を重ねて勝った。
二回戦 七月二十三日 豊川球場
豊橋中000002000−2
豊川中00200020A−4
(朝日)地元両雄の対戦で応援も試合も互角の熱戦を続けたが、チャンスをものにした豊川中が勝を制した。
東海大会
東海代表には、愛知からは豊川中学、小牧中学、半田商工、岡崎中学で名古屋地区は一校も出られなかった。岐阜は岐阜商業、岐阜一中、三重は富田中学、四日市商業の計八校。優勝戦は岐阜同士の岐阜商と岐阜一中で争われ岐阜商が六対〇で勝ち代表となった。
全国大会はことしからまた甲子園で開催、優勝は小倉中学で岐阜商を六対三で敗る。
(斉藤信夫提供)
後列左より:林弘・日比野・水藤勝・大嶽保・青木伸治・?
前列左より:田嶋義雄・斉藤信夫・藤田良彦・竹内基二郎・斉藤了一・荒島昭吾
東三リーグ戦 八月三十日〜
来年度から学制変更(六・三・三・四)のため新制高校が発足することとなり、五年生は新制高校三年生となるためメンバーはほとんどが残り、秋の大会に臨んだ。
豊中 4Aー2 豊橋工
豊中 2Aー1 豊商
豊中 3ー1 成章
豊中 6ー4 豊橋二中
豊中 8Aー6 豊川
豊中 8Aー0 豊川工
名教 4Aー3 豊中
全三河大会 十一月二十三日 (出場校 豊中・豊川中・岡崎中・岡崎商)
岡崎商0030001000
−4
豊橋中0010120001A−5
決勝戦 岡崎中000002002−4
豊橋中101000000−2
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